高騰するまえに飲みたい!3,000円前後のおすすめチリワイン3選
コスパのよいチリワインは、普段飲みに最適な庶民の味方。管理人も、結構チリワインを飲んでいます。
ただ、1,000円前後で手に入るチリワインの多くは、
「アルコール感たっぷり」
「果実味たっぷり」
「濃い甘さ」
「パッション系フルーツの甘い香り」
を持ったものが多く、どの銘柄を飲んでも「似たような味だなあ」という印象になりがち。
でも、2,000円から3,000円クラスのプレミアムチリワインに目を向けると、「これ、フランスのワインじゃないの?」と思うような端正なワインがいくつも出てきているのです。
そこで今回は、1,000円台よりちょっと高いけど、コストパフォーマンスのよいおすすめチリワインをご紹介します。
安旨イメージはもう古い!?密かに注目されるプレミアムなチリワインとは
安くておいしいチリワインは庶民の味方
フランスを代表する旧世界のワインは、上を見るとキリがありません。より希少なもの、もっとおいしいものを飲みたいと思ったら、1本5,000円、1万円、5万円、10万円を越えるワインだってざらにある世界です。
ただ、よほどのお金持ちでもない限り、高いワインはそうそう飲めませんよね。ワインを日常的に楽しむなら、1,000円台を基準に週末や特別な日だけ5,000円クラスのワインを飲んだり、本数を抑えて2,000円~3,000円台のワインを買うというのが現実的な考えでしょう。
実際、国税庁の調査によると、20代から50代以上の「約7割から8割」は「1,000円以上3,000円未満」でワインを購入していることがわかります。(※1)
そこで多くの人に親しまれているのが、1,000円前後でおいしい銘柄を楽しめるチリワイン。チリはぶどうの収穫シーズンである夏場に雨が少なく快晴が続き、ぶどうが育つ冬場にはたっぷり雨が降るというぶどうにとって理想的な環境なので、安価でおいしいワインが数多く造られているのです。
(※1)国税庁:「ワインに関するアンケート」集計結果:購入するワイン(720ミリリットル)の主な価格帯は https://www.nta.go.jp/about/organization/tokyo/sake/topic/ques/topic-total03/07.htm
チリワインの弱点は似たような味や香りのワインが多いこと
一方、1,000円前後のチリワインには、似たような味や香りの銘柄が多いという弱点もありました。ワインを大量生産するためにぶどうの栽培方法が同じような方法になっており、ワイナリーごとの違いを出しづらい環境だったこと、フランスやイタリア等のようにワインの産地や質に関する規制が緩かったこと、醸造技術が未発達だったことなどが、大きな理由でしょう。
チリで個性的なプレミアムワイン造りがはじまっている
ただし、近年のチリでは、知らずに飲めばチリワインとわからないくらい個性的でおいしいプレミアムワインが増えつつあります。
チリでワイン造りがはじまってから時間が経ったことで、ワイナリーの造り手たちがぶどうの栽培や醸造に慣れてきたこと。2011年におけるチリのワイン法改正で、それまで「D.Oどこどこ」という記載だった生産地を、「海側」「平地」「山脈側」とさらに細かく分類できるようになったこと。世界的に有名な地質学者が、「チリならではの土地や天候を表現できるワインを造ろう」とこだわりのワイナリーを立ち上げたことなどが絡まりあった結果、「個性的なチリワイン」「上質なチリワイン」造りに火がついたのです。
とはいえ、安くておいしいワインは、注目を集めた途端に高騰するのがワイン業界のならわし。プレミアムなチリワインがまだ高騰していないいまこそが、コスパのよいチリワインを楽しむ絶好のチャンスなのです。
安旨チリワインのイメージを覆す!おすすめのチリワイン3選
『ペンコポリターノ』
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生産者 | ぶどう品種 | 価格 |
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ペドロ・バッラ・イ・ファミリア | サンソー・カリニャン・パイス等6種類のブレンド | 2,750円 |
世界一の地質学者が見定めた複雑な赤ワイン
ペンコポリターノは、「ペドロ・パッラ・イ・ファミリア」というワイナリーが手がける赤ワイン。マルベックやシラー、カルメネール、カリニャン、サンソー、パイスといった6種類もの赤ぶどうをブレンドして造られています。
通常、チリをはじめとした新世界のワインは、「ヴァラエタル」といってひとつのぶどう品種だけで造るものがほとんど。混ぜるぶどうの種類が多くなればなるほど、味や香りのバランスを取るのも難しくなってしまうからです。
その点、ペンコポリターノはとても高いレベルで複数のブレンドを調和させることに成功しています。豊かな果実の甘い香りに、チョコレートや木樽、ピーマンを思わせる青臭い香りとスパイスなどが複雑に混ざりあった上質なワインです。
シラーやマルベックなど、味わいの強いぶどうのワイン、それも新世界のものは酸が少なく、1杯2杯飲むと舌が疲れておいしく感じなくなってしまうことも多いのですが、ペンコポリターノは酸も香りも豊かなので、飲み飽きることはありません。
時間を置くとさらにまろやかになり、違った香りや口当たりを楽しめるため、2日3日かけてじっくり味わいたいプレミアムワインです。
非常に有名な生産者が造っているワインなので、評価が固まってくれば高騰する可能性は十分にあります。どうしてペンコポリターノが注目されるのかを知りたい人は、ワイナリーと生産者に関する以下の説明をご覧ください。
ワイナリーとペドロ・パッラ氏について解説
「ペドロ・パッラ・イ・ファミリア」は、スペイン語で「ペドロ・パッラと家族」という意味です。
これだけ個人の名前が目立っていると、「ペドロ・パッラって何者なの?」と疑問に思いますよね。
ペドロ・パッラ氏は、世界的なワイン雑誌「デキャンター」で、「世界でもっともワイン業界に影響力を与えた50人」に3回も選ばれているワイン業界の超有名人。ワイン造りをするために地質学の博士号を取得したという筋金入りの研究家で、全世界のワイナリーを回って各地の畑の土を掘り、土の栄養バランスや水分量等を調べまくったという偉人です。
ぶどうの出来を左右する地質や天候にとても詳しく、世界でもトップクラスに注目を集める地質学者となっています。
ペドロ・パッラ・イ・ファミリアは、そんなペドロ・パッラ氏が2015年に立ち上げました。世界中のワイン畑を調べ尽くした男性が、最終的に理想的な環境だと思った土地のひとつが、海に近くて夜冷え込み、樹齢の長い古木が残るチリ南部のエリアだったのです。
もともと実績と知名度のある人がつくったワイナリーだからこそ、ペンコポリターノをはじめとしたワインは高騰する可能性を秘めています。ペドロ・パッラ・イ・ファミリアだけでなく、世界的に知名度の高まっているチリワインは徐々に値上がりしているため、高くなって手を出せなくなるまえにぜひ一度飲んでみてください。
ちなみに、できたばかりのワイナリーで造られるワインは、年度ごとにワインの方向性が変わりやすいため、老舗ワイナリーのワインよりも味や香りの変化が大きいです。ちょっとマニアックなワインの楽しみ方をしてみたい人は、毎年発売される度に同じ銘柄を飲み比べてみましょう。ワインの味だけでなく、ワイナリーの成長や変化を感じながら飲むのも、ワインの楽しみ方のひとつです。
『ピノ・ノワール ラトゥーファ』
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生産者 | ぶどう品種 | 価格 |
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クロ・デ・フ | ピノ・ノワール100% | 3,500円 |
とてもチリワインとは思えない美しいピノ・ノワール
ピノ・ノワール ラトゥーファは、先ほどご紹介した世界的な地質学者、「ペドロ・パッラ」氏を中心に、4名の専門家が集まって2009年につくったワイナリー、「クロ・デ・フ」が手がける赤ワイン。
通常、チリのように比較的温暖な国で造られたピノ・ノワールは、ぶどうがしっかりと熟す分アルコール度数が高く酸が控えめで、エレガントさや繊細さをあまりうまく表現できません。
しかし、ピノ・ノワール ラトゥーファは、名前や生産地を隠してブラインドで飲んでみると、フランスワインだと思ってしまうくらいきれいな酸と端正な果実の香りを併せ持つワインに仕上がっています。
新世界のワイン特有の元気いっぱいな果実味ではなく、糖度控えめのみずみずしいラズベリーやいちごの香り、火打ち石にハーブの香りなど、冷涼な地域で育てられたピノ・ノワールの香りがするのです。
チリらしからぬ個性的な香りや味わいの理由は、赤土や石灰の多いぶどう畑を使っているから。クロ・デ・フのぶどう畑があるのは、岩がゴロゴロ埋まっているような斜面です。ピノ・ノワールは土地ごとの特性をよく表すぶどうとして知られており、土中にミネラルがたっぷりとある畑で育てたぶどうを使っているからこそ、ミネラル感の強いワインになっています。
全体的にバランスもよく、やや苦味が残るものの、時間を置くとどんどん香りや口当たりが柔らかくなってくるため、ゆっくり飲み進めてほしい赤ワインです。
『コラゾン・デル・インディオ』
ワインショップソムリエ
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生産者 | ぶどう品種 | 価格 |
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ヴィニャ・マーティ | カベルネ・ソーヴィニヨン・カルメネール・シラー | 2,250円 |
コラゾン・デル・インディオは、チリの中央部にあるセントラル・ヴァレーの一部、「マイポ・ヴァレー」という生産地で造られる赤ワイン。
インパクトの大きな赤・白・黒のラベルは、ワイナリーからアンデス山脈を見上げた際、ちょうど夕日に照らされて真っ赤に見えるハート型の大岩がモチーフとなっています。
コラゾン・デル・インディオの特徴は、チリにありながら典型的なフランス・ボルドー地方の赤ワインをお手本にしていること。ただ、むやみに「カベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー・プティ・ヴェルド」といったボルドーブレンドを採用するのではなく、チリという国の気候に合わせて「カベルネ・ソーヴィニヨン・カルメネール・シラー」をブレンドしています。
ワイナリーであるヴィニャ・マーティの代表、パスカル・マーティ氏は、フランス5大シャトーのひとつである「シャトー・ムートン・ロートシルト」や、カリフォルニアを代表するプレミアムワイン「オーパス・ワン」、そしてチリ産で1本2万円近くする高級ワイン「アルマヴィーヴァ」の生産に関わっている超一流の醸造家。
ボルドーやカリフォルニアのワインづくりをよく知っているからこそ、チリの環境に合わせたベストなワインづくりを追求できているのです。
ワインの香りは、ブラックベリーにチェリー、黒胡椒などのスパイスに、焼きたてのトーストを思わせる香ばしさ。タンニンも酸も豊富で、凝縮感も強いです。チリワインらしい濃さはあるものの、定価2,250円ではなかなか味わえないレベルの高い味わいを楽しめます。
胡椒をきかせたステーキや焼き鳥など、濃いめの味付けとの相性も抜群。今回ご紹介したチリワインのなかだと一番価格も安く、安定して手に入るので、どのワインを飲もうか迷ったら定番として1本飲んでみるとよいでしょう。
まとめ
1,000円前後でコスパのよいワインに注目されがちなチリワインですが、2,000円から3,000円クラスになると1,000円台のワインとまた違った個性的なワインが手に入ります。
ワイナリーやワインの評判によっては今後値段が高くなり、気軽に手を出せなくなってしまう場合もあるので、コスパのよい新世界のチリワインは、ぜひ安いうちに楽しんでみてください。
ホワイトデーに恋人と飲みたいおすすめワイン5選
おしゃれなラベルや飲みやすいワインは、記念日を盛り上げるのにうってつけのドリンクです。とくに、普段ワインをあまり飲まないというカップルなら、いつも飲まない飲み物を楽しむだけでも雰囲気が出ます。
ただ、おしゃれなラベルのワインや、ワインを飲み慣れない人におすすめできるワインの銘柄がわからないという人は少なくありません。そこで今回は、管理人が個人的に厳選した、ホワイトデーに最適なワインを5つご紹介します。
ホワイトデーはこれを買え!管理人おすすめのおしゃれワイン5選
『ミレジムシリーズ』
ワイン館ビバヴィーノ ヤフー店
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生産者 | 生産国 | 価格 |
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富士山ワイナリー | フランス・スペイン | 1,300円前後 |
演出家・蜷川幸雄氏の姪っ子がラベルを手がける特別なワイン
ミレジムシリーズは、舞台演出家である蜷川幸雄氏の姪っ子で、写真家の蜷川実花氏とはイトコの関係にある画家兼女優、「蜷川有紀」氏がラベルデザインを手がけたワインのシリーズです。
シリーズは、全部で5種類あります。
ミレジム・ボルドー(フランス・赤ワイン)
ワイン館ビバヴィーノ ヤフー店
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ピノ・ノワール(フランス・赤ワイン)
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シャルドネ(フランス・白ワイン)
ワイン館ビバヴィーノ ヤフー店
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ソーヴィニヨン・ブラン(フランス・白ワイン)
トスカニー イタリアワイン専門店
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グルナッシュ(スペイン・赤ワイン)
ワイン館ビバヴィーノ ヤフー店
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フランスやスペインから輸入したワインを、日本の「富士山ワイナリー」で瓶詰めしているのが特徴です。ラベルに描かれた「異国の女」や「輝くバラ」など、5種類のワインはそれぞれラベルが違っていて、どのデザインも力強いタッチでおしゃれ。
ワインの世界では「おしゃれなワインは外れが多い」という傾向があるのですが、ミレジムシリーズは価格以上の味わいを楽しめる本格派。定価1,300円前後なのにも関わらず、樹齢20年を越えるぶどうだけを使っているなど、中身にもこだわっています。
管理人がミレジムシリーズを知ったのはとあるワインイベントでしたが、価格を考えるとびっくりするくらいおいしいです。雑味がなく、赤ワインも白ワインも端正に造られているため、ワイン初心者でもするする飲めるでしょう。
シリーズの「ボルドー」という赤ワインも、若いうちは飲みづらさのあるカベルネ・ソーヴィニヨン主体ではなく、タンニンが優しくて飲みやすいメルロー種のぶどうを中心に造っています。初心者向けのワインシリーズとして、コスパも高くて優秀です。
また、あまり取り扱いがないワインなのもポイント。記念日に開けるワインとして、「希少価値の高いワイン」はうってつけです。
『サン・テステフ・ド・カロン・セギュール』
京橋ワイン 赤 白 セット wine
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生産者 | 生産国 | 価格 |
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シャトー・カロン・セギュール | フランス | 3,800円 |
世界一有名なハートラベルの赤ワイン
シャトー・カロン・セギュールは、フランスのボルドー地方、「メドック」という地区で「第3級」に格付けされているワイナリー。フランス・ボルドー地方のワインは評価の高い順に第1級から第5級までの格付けがあり、格付けのあるワインとそうでないワインとでは味わいも価格も別格です。
公式な評価は格付け第3級ですが、シャトー・カロン・セギュールで造られるフラッグシップワインは、「サン・テステフという村のシャトー・マルゴー」とも呼ばれています。3級格付けワインの中でも、世界に5種類しかない第1級格付けワインのひとつ、シャトー・マルゴーと並べて称賛されるくらい、優れたワインを生み出すワイナリーなのです。
そんなシャトー・カロン・セギュールは、世界一有名なハートマークラベルの赤ワインでもあります。かわいらしいラベルなので、ワインラヴァーはもちろん全世界の恋人たちが記念日に飲みたいワインとして広く知られているのです。
ただ、カロン・セギュールのファーストラベル(ワイナリーを代表するフラッグシップワインのこと)は、1本2万円を越えてきます。さすがに、飲んだことのないワイン に2万円を出すのはちょっと難しいですよね。
そこでぜひ狙ってほしいのが、ボルドーやブルゴーニュなどの高級ワイン産地で生産している、「セカンドラベル」や「サードラベル」のワインたち。セカンドラベルやファーストラベルのワインは、ファーストラベルのワインとして出荷するのにちょっと品質が足りなかったり、ぶどうの樹齢が若くてフラッグシップワインにはまだ使えないぶどうなどが使用されています。
「サン・テステフ・ド・カロン・セギュール」は、シャトー・カロン・セギュールのサードラベル。1本4,000円程度と、記念日のワインとしては手を出しやすい金額です。
サードラベルといっても、味が悪いわけではありません。むしろ、一流の造り手が手がけたワインなので価格以上の満足感を味わえるワインとして評価されていますし、ラベルと名前を一新して2013年ヴィンテージは、一瞬で売り切れていました。また、サードラベルのワインは、長期熟成できるファーストラベルやセカンドラベルと比べて若いうちから楽しめるという強みがあります。ボルドーのワインですが、飲みやすさを重視して比較的メルローの比率が高くなっているため、ワインの渋みや苦味が苦手な人でも楽しめるでしょう。
ファーストラベルのカロン・セギュールに比べて、ラベルにあしらってあるハートマークも小さいため、堂々とハートマークつきのワインを買うのはちょっと恥ずかしいという男性にもおすすめ。カロン・セギュールのサードワインは生産量が少なく、有名な割に飲んだことのない人も多い銘柄です。
「有名なワインに手を出してみたい」
「せっかくなら本格的な赤ワインを2人で楽しみたい」
という人は、ぜひホワイトデーに飲んでみましょう。
『ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ』
トスカニー イタリアワイン専門店
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生産者 | 生産国 | 価格 |
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ルッケッティ | イタリア | 実売1,700円前後 |
芳醇なバラの香りがする珍しいぶどうの赤ワイン
「記念日だし、少し変わったワインを飲んでみたい」
という人にイチオシなのが、イタリアの生産者、ルッケッティが手がける「ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ」です。
「ラクリマ」はイタリアで栽培されている地ぶどうのことで、ぶどうなのにバラの香りのするワインに仕上がります。かなり特殊なぶどう品種なので、イタリアワイン好きや、珍しいワイン好きでないと、そもそもラクリマというぶどう品種があることすら知らないことが多いです。
赤みの強い美しい深紫色をしたワインで、グラスに注いで少し待つとバラの花束を抱えているような華やかな香りが広がります。そんなラクリマですが、ルッケッティのワインは香りだけでなく味わいも抜群。ラズベリーを思わせる酸味と果実の甘さ、少しの塩気があって、熟成に使った木樽やスパイスの香りも楽しめます。
スクリューキャップタイプなのでワインオープナーがなくても開けられますし、バラの香りがするワインは珍しいため、記念日の思い出づくりにも最適です。
なお、ホワイトデーに「キャンディー」を渡すと、「あなたのことが好き」という意味合いになるんだとか。バラの香りがするワインに合わせて、食卓にバラの花を飾ったり、バラの味や香りのついたキャンディーをプレゼントしたりして、記念日を盛り上げてみてはいかがでしょうか。
『ラ・ヴァーグ・ブルーNV』
タカムラ ワイン ハウス
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生産者 | 生産国 | 価格 |
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エルヴェ・ケルラン | フランス | 2,250円 |
世にも珍しい「青いスパークリング」
ワインの味や香りに慣れてない人にワインをすすめる場合、さっぱりしたスパークリングワインが一番です。スパークリングワインは、赤ワインや白ワインに比べると少しアルコール度数が低く、シュワシュワしていて飲みやすいというメリットを持っています。辛口のスパークリングならさっぱり飲めますし、甘口のスパークリングならちょっとしたカクテル感覚で楽しめるでしょう。
エルヴェ・ケルランの手がけるラ・ヴァーグ・ブルーNVは、フランスのブルゴーニュという地方で造られるやや辛口のスパークリングワイン。最大の特徴は、世にも珍しい青色をしていることです。
通常、スパークリングは白とロゼが一般的で、たまに赤のスパークリングワイン(イタリアのランブルスコなどが有名)がある程度。
しかし、生産者のエルヴェ・ケルランは、フランス産のソーヴィニヨン・ブランという白ぶどう品種を、フランスの有名ビーチもあるプロヴァンスという地方でスパークリングワインとして仕上げました。もちろん、ぶどうの色だけではきれいな青色にならないので着色料は使っていますが、プロヴァンスの海を思わせる透き通った美しい青色は、パーティーや記念日のワインにぴったり。
みずみずしいグレープフルーツのような香りが強く、フルーティーで飲みやすいスパークリングワインです。
『クール・ド・クレイ・モンルイ・シュール・ロワール・ブリュットNV』
ユニビス Yahoo!ショッピング店
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生産者 | 生産国 | 価格 |
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ドメーヌ・ド・クレイ | フランス | 実売3,000円前後 |
「愛してる」をまっすぐ伝える本格スパークリング
「クール・ド・クレイ・モンルイ・シュール・ロワール・ブリュットNV」は、フランスのロワールという地方でワイン造りをしている生産者、ドメーヌ・ド・クレイ(ドメーヌとはワイナリーのこと)が手がける白のスパークリングワイン。
「クール・ド・クレイ」シリーズは、シュナン・ブランという甘くてアロマティックな香りのするぶどう100%で造った白のスパークリングだけでなく、ロゼや甘口ワインなども展開しています。全部で5種類あるスパークリングワイン・シリーズのうち、個性的なハートのデザインをあしらっているのはブリュット(白)とロゼの2種類だけ。
特徴的なラベルは、もともと「バレンタインでこのワインを贈りたいから、ハートマークのラベルが欲しい」というお客さんの要望に応えて試しにデザインしたものなんだとか。結局、ワイナリーのオーナーがデザインしたハートマークのエチケット(ラベルのこと)はとても評判がよく、そのまま定番のデザインになりました。
ハートマークの中心をよく見ると、フランス語で「De tout Coeur!(愛してる)」と書かれているので、誕生秘話通り恋人同士の贈り物に最適です。
ちなみに、ワインの造り手であるドメーヌ・ド・クレイは、ロワールという地方で上質なワイン造りをするためにさまざまな工夫をしています。「クール・ド・クレイ・モンルイ・シュール・ロワール・ブリュットNV」も、樹齢50年以上のいわゆる古木(V.V.=ヴィエイニュ・ヴィーニュ)と呼ばれるぶどうだけを使っているのが特徴。樹齢を重ねたぶどうの樹は、地下深くまで根っこを伸ばして地中の栄養や水分を吸収します。時間をかけて熟成した古木のワインは、樹齢の若いワインにはない果実の凝縮感や香りの複雑さを持つとされているのです。
ドメーヌ・ド・クレイでは、そんな古木のワインをシャンパーニュと同じ「瓶内二次発酵」方式ででスパークリングワインに仕上げています。特定の地域で造られ、厳しい条件をクリアした瓶内二次発酵のスパークリングは「クレマン」と呼ばれるのですが、通常のクレマンでも9ヶ月から12ヶ月熟成させて出荷するところを、「クール・ド・クレイ・モンルイ・シュール・ロワール・ブリュットNV」は36ヶ月、つまり3年以上も寝かせてから出荷するという徹底ぶり。とても高品質なスパークリングワインなので、きめ細やかで長く続く泡と、しっかりしたコク、フルーティーなぶどうの香りを楽しめます。
ワイナリーで生産されているワインの90%以上は、フランス国内で消費されているため、日本での取り扱いはそれほど多いわけではありません。ただ、上質なスパークリングワインはかすかな苦味やコクがうまくバランスを取っていて、泡が抜けてもおいしい白ワインとして楽しめるほどレベルが高いため、本格的なスパークリングワインを飲んでみたいという人におすすめです。
番外編:貴腐ワインを使った最高級のレーズンチョコレート
男の台所
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生産者 | 生産国 | 価格 |
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ヴェルディエ | フランス | 2,000円~3,000円 |
ワインではないのですが、ワインに関連するおすすめのプレゼントとして、ぜひ知っておいていただきたいのが「レザンドレ・オ・ソーテルヌ」というチョコレートです。レザンドレとは、フランス語で「黄金のぶどう」という意味。ソーテルヌは、「世界三大貴腐ワイン」として知られる、「ソーテルヌ」という貴腐ワインのことを指します。
じつはこの商品、小さいサイズで数千円から数万円する超高級貴腐ワイン、ソーテルヌに厳選した干しぶどうを漬け込み、そのレーズンをカカオ70%という苦めのチョコレートでコーティングした、とても珍しいチョコレートなのです。
ソーテルヌへの漬け込みもチョコレートコーティングも、すべて職人による手作業という高級チョコレート。豊かな香りのするソーテルヌワインに漬け込んでいるため、ひとくちかじると口のなかいっぱいに甘口ワインの風味が広がります。レーズンとソーテルヌワイン、ソーテルヌワインとチョコレート、そしてレーズンとチョコレートの相性もいいため、チョコ好きにとってはたまらない逸品なのです。
さらに、高級ワインであるソーテルヌを使ったレザンドレ・オ・ソーテルヌは、ワインと同じように寝かせると熟成します。買ってから室温(20度以下)で保存しておくと、さらにやさしい味わいになるのも特徴。内容量によってボックス型やミニボトル入り、たっぷり240g入った大きめのボトル入りといくつか種類があるので、予算やチョコ好きの度合いに合わせて選ぶといいでしょう。
ちなみに、レザンドレ・オ・ソーテルヌはとくにシャンパンとの相性がいいとされています。今回ご紹介したワインのなかだと、「クール・ド・クレイ・モンルイ・シュール・ロワール・ブリュットNV」と合わせてみると、ワインとチョコレート両方を楽しめるのでおすすめです。
まとめ
せっかくのホワイトデーに、いつもと同じデートを楽しむのも面白みがありません。2人の思い出をつくるため、記念日をより楽しむために、おしゃれなワインやおいしいワインを利用して、普段とは違う1日を楽しんでみてください。
【2019年2月】1,000円台で飲める!おすすめカベルネ・ソーヴィニヨンの赤ワイン7選
カベルネ・ソーヴィニヨンは、豊かなタンニンと複雑な香り、ガツンとした味わいの重厚さで全世界のワインラヴァーから愛されているぶどう品種です。ただ、赤ワインを代表する品種だけあって、安いものから高いものまで、旧世界から新世界までありとあらゆる価格と産地のカベルネ・ソーヴィニヨンが販売されています。
そこで今回は、1,000円台で飲める、安くておいしいおすすめのカベルネ・ソーヴィニヨンを7種類ピックアップしました。
「今日はしっかりした赤ワインを飲みたいな」
「コスパのいいカベルネ・ソーヴィニヨンのワインを知りたい」
という人は、ぜひ参考にしてください。
- 1,000円台で手に入る!安くておいしいおすすめCSのワイン7選
- まとめ
1,000円台で手に入る!安くておいしいおすすめCSのワイン7選
『クリムゾン・ランチ カベルネ・ソーヴィニヨン』
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生産者 | 生産国 | 価格 |
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マイケル・モンダヴィ・ファミリー・エステート | アメリカ・カリフォルニア州 | 1,944円 |
デイリーワインに最適な濃ゆうま赤ワイン
クリムゾン・ランチのカベルネ・ソーヴィニヨンは、デイリーワインとして手頃な価格帯でありながら、濃くておいしい赤ワイン。
温暖で雨が少ないカリフォルニア州では、安定して高品質なぶどうが育ちます。カリフォルニア州は、アメリカを代表する赤ワインの産地です。そして、カリフォルニアワインの地位を高めた立役者が、カリフォルニアワインの父と呼ばれる「ロバート・モンダヴィ」という男性です。
ロバート・モンダヴィ氏は、超有名&超高級赤ワインとして知られる「オーパス・ワン」をはじめ、数多くの素晴らしいワインを手がけています。そんなロバート・モンダヴィ氏の長男、マイケル・モンダヴィ氏が2004年に設立したのが、クリムゾン・ランチを造る「マイケル・モンダヴィ・ファミリー・エステート」なのです。
マイケル・モンダヴィ・ファミリー・エステートでは、「エム」「アニモ」「エンブレム」「オベロン」「ハングタイム」「スペルバウンド」といったシリーズでワインを造っていて、フラッグシップワインともなると1本3万円以上の値段になります。その中でも、クリムゾン・ランチは、安くて手を出しやすいシリーズです。
辛口・ミディアムボディですが、果実味豊かで甘みがあり、スパイスや木樽、バニラをはじめとした複雑な香りも楽しめます。カベルネ・ソーヴィニヨンのブレンド比率は75%と控えめなので、若くても歯がキシキシするような強烈なタンニンはなく、フルーティーで飲みやすい赤ワインです。
『カリテラ トリビュート・カベルネ・ソーヴィニヨン』
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生産者 | 生産国 | 価格 |
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カリテラ | チリ | 1,966円 |
安旨ワインをお探しの人向きな濃くてまろやかなチリワイン
カリテラというワイナリーが手がける「トリビュート・カベルネ・ソーヴィニヨン」は、「500円や1,000円未満のワインはちょっと物足りなくなってきた」という人に最適な赤ワイン。
安旨ワインを探す場合、おすすめなのがチリをはじめとした新世界のワイナリーです。人件費や土地代の安い新世界のワインは、品質の割に価格の安いものが多く、1,000円台でもおいしいワインがたくさんあります。
カリテラは、チリを代表するワイナリーである「エラスリス」と、「ロバート・モンダヴィ」が手を組むことで生まれました。スペイン語の造語で「最高の土壌」を意味するカリテラでは、自社畑のぶどうを丁寧に管理し、1本1本のぶどうの質を高めることでよりおいしいワイン造りを目指しています。
そんなカリテラのトリビュート・カベルネ・ソーヴィニヨンは、「トリビュート(記念品・賛辞)」という名前の通り、ワイナリーが持つ自社畑の中でもとくに品質の高いぶどうだけを使った特別なワイン。
カベルネ・ソーヴィニヨン以外にもカルメネールやシラー、プティ・ヴェルドといった複数のぶどうをブレンドしているため、力強い味わいと複雑な香りを楽しめる1本に仕上がっています。
濃くまろやかでタンニンもあり、カカオやハーブなどの香りと、果実の甘みが特徴的なワインです。がっつり飲みたい、栓を抜いてすぐおいしいワインを飲みたいという人におすすめです。
『ティン・ルーフ・セラーズ カベルネ・ソーヴィニヨン』
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生産者 | 生産国 | 価格 |
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ティン・ルーフ・セラーズ | アメリカ・カリフォルニア州 | 1,728円 |
抜群の飲みやすさが魅力的なカリフォルニアのハイコスパ赤
あまり取り扱いの多くないワインですが、アメリカのカリフォルニア州にあるティン・ルーフ・セラーズは、現地で30年以上の歴史を持つワイナリーです。カリフォルニア州でも比較的気温が低いセントラル・コーストなどの地域でワインを育てていて、新世界のワインながらしっかりとした酸があります。
ワインのラインナップは、カベルネ・ソーヴィニヨンのほかにメルローとシャルドネも展開。定員かは1,728円ですが、実際にはもう少し安い金額で販売されているため、1,500円前後で入手できるでしょう。
カベルネ・ソーヴィニヨン以外にシラーもブレンドしており、芳醇な香りやスパイス、キレのある酸を楽しる1本です。酸があるぶんまろやかで、口当たりが優しいので、ひたすら濃いカベルネ・ソーヴィニヨンが苦手な人にもおすすめできます。
『ロス・ヴァスコス カベルネ・ソーヴィニヨン』
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生産者 | 生産国 | 価格 |
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ロス・ヴァスコス | チリ | 1,782円 |
シャトー・ラフィットの醸造チームが手がける安旨ワイン
ロス・ヴァスコスは、世界にたった5種類しかないフランス・ボルドー第1級格付けワインである「シャトー・ラフィット・ロートシルト」が経営しているチリのワイナリーです。日中は強い日差しで気温が上がり、夜になると太平洋からやってくる冷風で気温が下がる土地で、高品質なワインを量産しています。
シャトー・ラフィットの醸造チームが監督するロス・ヴァスコスのカベルネ・ソーヴィニヨンは、ボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨンをお手本にしているのが特徴です。ここまでにご紹介してきた安旨カベルネ・ソーヴィニヨンは、どれもカベルネ・ソーヴィニヨンとほかのぶどうをブレンドした銘柄でしたが、ロス・ヴァスコスはカベルネ・ソーヴィニヨン100%。安いワインは樽熟(オークなどの木樽で一定期間ワインを寝かせる作業)させると、バニラや木樽の香りがついておいしくなるのですが、ロス・ヴァスコスではあえて樽熟をしていません。
シャトー・ラフィットが見極めた理想的なぶどう産地の特性や、質の高いぶどうの特性を表現できるよう、果実の香りがストレートに反映されるステンレスタンクで発酵させています。そのため、カベルネ・ソーヴィニヨンらしいタンニンの強さはあるものの、果実味が強く、味わいも軽やかです。
定価は1,700円台ですが、出荷数が多いため値引き幅も大きく、実売なら1,000円ちょっとで手に入るのもポイント。
500ml入りの少し小さいサイズなら、全国のコンビニでも販売されています。急にカベルネ・ソーヴィニヨンを飲みたくなったり、カベルネ・ソーヴィニヨンと相性のよさそうな料理を作ったりしたときに役立つ、鉄板ワインのひとつです。
『ライオン・クリーク カベルネ・ソーヴィニヨン』
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生産者 | 生産国 | 価格 |
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ネイピア・ワイナリー | 南アフリカ | 実売1,000円~1,500円 |
急激に注目を集めている南アフリカのおすすめ赤ワイン
新世界のワインは安い、チリのワインはお得だといわれるようになってから時間が経ち、新世界のワインも徐々に値段が高くなってきました。そんな中、チリやカリフォルニアにかわるハイコスパワインの産地として注目を集めているのが、南アフリカです。
「ワインって南アフリカでも造れるの?」と思うかもしれませんが、南アフリカ、とくに首都のあるケープタウンでは、年間平均で7度くらいまで気温が下がります。海に面しており、標高1,000メートル以上の高さを持つテーブルマウンテンに囲まれていることから、夏や日中暑くて寒暖差の激しいケープタウンは、ワイン造りに適した土地なのです。
ネイピア・ワイナリーは、フランスワインを目標にワインの改善を続ける老舗のワイナリー。1989年からワイン造りをしていて、ワイナリーのフラッグシップワインは「南アフリカのシャトー・ラトゥールだ」と絶賛されたこともあるほど。世界的なワイン漫画「神の雫」にも登場しており、高級ホテルのワインリストにも採用されるなど、客観的な評価も高いワイナリーです。
そんなネイピア・ワイナリーが手がけるライオン・クリークのカベルネ・ソーヴィニヨンは、シリーズ内でもっともコスパのいい1本。店舗によっては実売1,000円以下で購入できるにも関わらず、チェリーやブルーベリーといった果実の香りと、バランスのいいタンニン・酸を楽しむことができます。
ぶどうの樹齢もおよそ20年とそれなりに古いものを使っているため、若いワインに特有の刺々しさはありません。また、南アフリカは基本的に暖かい地域なので、アルコール度数も14.5度とやや高め。ボリュームたっぷりのワインを好む人、安くても上質なワインを飲みたい人にうってつけのワインとなっています。
『グラン・レゼルバ・カベルネ・ソーヴィニヨン』
酒類.com Yahoo!店
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生産者 | 生産国 | 価格 |
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ルイス・フェリペ・エドワーズ | チリ | 1,728円 |
ほどよいタンニンとドライな味わいが特徴的なコスパワイン
ルイス・フェリペ・エドワーズは、チリのコルチャグア・ヴァレーと呼ばれる地域でぶどう造りをしているワイナリー。ワイナリーの経営は家族で行っていて、企業や資産家などの手が入っていない家族経営のワイナリーとしては国内でも最大級の大きさを誇ります。
「ベストチリワインメーカー」という賞も受賞していて、国内外から評価されている有力なワイナリーですが、日本での知名度はまだそれほど高くありません。ぶどうのよさを活かすため、基本的に手作業でぶどうを収穫しています。チリ国内の輸出量ランキングでもトップ5に入る生産量を誇っているため、赤白問わず高品質なワインをお手頃な値段で購入できるのが強みです。
ワイナリーでは「レイト・ハーベスト」と呼ばれる遅摘みぶどうの甘口ワインシリーズを含め、全部で6つの5つのクラスを設けており、20種類以上のワインを取り扱っています。グラン・レゼルバシリーズは、ちょうど上からも下からも3番目に位置するクラスですが、価格は1,000円台とコスパも優秀。
厳選したぶどうを使っており、フランス産のオーク樽とアメリカ産のオーク樽を使ってワインを熟成させているため、ぶどうの凝縮感と木樽由来の複雑な香りを持っています。
きつすぎず優しすぎないほどよいタンニンと、ややドライな風味を楽しめるおすすめワインです。
『ロシュ・マゼ カベルネ・ソーヴィニヨン』
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生産者 | 生産国 | 価格 |
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カステル・ベジエ | フランス | 1,188円円 |
フランス国内ナンバーワンのテーブルワイン
ロシュ・マゼは、フランス国内でナンバーワンのデイリーワインを提供するワイナリー。ワイナリーがあるのは南フランスのラングドック地方です。1,000円前後で販売されているフランスワイン、それもカベルネ・ソーヴィニヨンのワインには外れも多いのですが、フランス国内で消費されるテーブルワインを数多く造っている南フランスのラングドック地方には、コスパのいいワインがたくさんあります。
ロシュ・マゼ カベルネ・ソーヴィニヨンも、そうしたテーブルワインのひとつです。ラズベリーやカシスをはじめとしたフレッシュな果実の香りと、タンニンを和らげる木樽の香りが特徴的。
ペットボトル等と同じスクリューキャップなので、ソムリエナイフ等のワイングッズを持っていなくても気軽に楽しめます。全国のローソンでも販売されているため、バランスの取れたカベルネ・ソーヴィニヨンを安く楽しみたい人は、ぜひ一度試してみてください。
まとめ
全世界のワイナリーで造られているカベルネ・ソーヴィニヨン種の赤ワインは、当たり外れが激しいです。ただ、数が多いということは、安いものから高いものまでおいしいワインがたくさんあるということでもあります。
1,000円台で楽しめるワインは今回ご紹介したもの以外にもたくさんあるので、色々なワインを飲み比べて自分なりのお気に入りを見つけましょう。
初心者の味方!濃旨好きは『パーカーポイント』の高いワインを選ぼう
棚にズラリと並んだワインの中から、好みに合ったものを見つけるのは大変です。
どのワインを買ったらいいのかわからなくなったら、他人の評価を参考にしてみましょう。
今回は、世界的に有名なワイン評論家ロバート・パーカー氏がつけるワインの点数、『パーカーポイント(PP)』の説明と、パーカーポイントを使ったワインの選び方をご紹介します。
『パーカーポイント』ってなに?
世界で一番有名な「ワイン好き」がつけているワインの点数
パーカーポイント(PPと略される)とは、100点満点方式を使ったワインの評価基準のこと。世界的に有名なワイン雑誌、「ワイン・アドヴォケイト」で定期的に公開されています。
採点をしているのは、「ロバート・M・パーカーJr」というアメリカ生まれの世界一有名なワイン好き。最低限の品質をクリアしているというワインを集めて、各ワインに持ち点を50点与えた上で、
ワインの色や見た目 |
香りの強さ・複雑さ |
風味や後味の長さ |
全体のバランスと将来性(熟成しておいしくなるかどうか) |
といった評価で加点していくのです。高得点のワインは全体の割合からすると数%しかないとされていて、パーカーポイント100点のワインは滅多に出てきません。ワインの好みは人それぞれ。結局は飲んでみるまで味はわからないといっても、毎年世界中で生産されているワインをすべて飲み比べるなんて不可能です。でも、できれば好みに合わないワインは買いたくないし、安くておいしいワイン、記念日やプレゼントに適したワインを選びたいはず。
そこで役立つのが、世界的に有名なワイン評論家がつける「パーカーポイント」の点数なのです。少なくとも、パーカーポイントの高いワインは、パーカー氏が気に入るような風味のワインだという保証があります。まったく何も情報がない状態でワイン探しをするより、なにかしら評価があったほうがお目当てのワインを見つけやすいです。
ソムリエやワイナリーの関係者だって、世界中のワインを知っているわけではありません。ワインの世界ではさまざまなコンクールを開いたり、プロのテイスターを招いての評価イベントをしたりしてワインの評価をしています。しかし、あらゆるコンクールや評論家の意見を抑えて、一番信頼されているのが、ロバート・パーカー氏の「パーカーポイント」なのです。
なお、ワインの世界で一番信頼されている評価方法はパーカーポイントですが、同じくらい「ワインスペクテーター」というワイン雑誌の評価点も参考にされています。ワインスペクテーターと、パーカーポイントの載っているワイン・アドヴォケイトは同時期に創刊されたライバル誌。若干評価の基準が異なるため、気になる場合はパーカーポイント高得点のワインとワインスペクテーターの点数が高いワインをいくつか飲み比べてみて、より自分の好みに近いほうを参考にするといいでしょう。
ロバート・パーカーって何者なの?
世界中でもてはやされているパーカーポイントですが、極端なことをいうと、パーカーポイントなんて「いちワイン好きが、好き勝手につけたワインの感想」です。
よく知らない海外のワイン評論家がつけた点数なんて、本当に信頼できるのかと思う人もいるでしょう。しかし、ロバート・パーカー氏がワインに何点をつけるかを、世界中のワインラヴァーとワイナリーが注目しています。
どれくらい注目しているのかというと、パーカーポイントが1点変わっただけで、ボルドーのワイナリーが売り出し価格を変えるくらい。
パーカーポイントをつけているロバート・パーカー氏は、「世界でもっとも影響力のあるワイン評論家」とまでいわれています。ワイン好きどころか、ワインの生産者やプロのテイスターから高く評価されている人の評価だからこそ、「パーカーポイントが高い」ことがワインにとって大きな箔付けになるのです。
では、どうしてロバート・パーカー氏の採点に世界中が注目するのでしょうか。その理由を説明するために、ロバート・パーカー氏が世界でもっとも影響力のあるワイン評論家になるまでの道筋を見ていきましょう。
ロバート・パーカーとワインとの出会い
ロバート・パーカー氏がワインと出会ったのは、のちに結婚するパトリシアさんが留学していたフランスのアルザス地方。パトリシアさん18歳の誕生祝いでワインを飲んだのが、生まれて初めてのワイン体験だったそうです。
それから、ロバート・パーカー氏はワインにドハマリ。地元アメリカに戻るとワイン同好会を立ち上げ、ワイン代で生活費を圧迫するくらい飲みまくっていたなんて噂も。毎年のようにヨーロッパへ足を運び、各地のワインを楽しんでいたのだとか。ただ、この時点ではワイン関係の仕事をしているわけではありません。
ロバート・パーカー氏はアメリカの大学で弁護士資格を取得し、農業信用金庫(銀行)に就職します。
ワインの流行と合わせてワインのニュースレターをはじめた
ロバート・パーカー氏がロースクールを卒業し、就職したのが1973年から1974年のあたりです。当時のアメリカは、緩やかな経済成長の真っ只中。少しずつ庶民の暮らしにも余裕が出てきているものの、ワインはどちらかというと富裕層の飲み物でした。業者側もどんなワインを扱えばいいのかわからないし、飲む側もどのワインを飲めばいいのか知らなかったのです。
しかし、1976年にフランスのパリで開催されたアメリカ建国200周年の記念行事で、アメリカワインとフランスワインのテイスティングイベントが開かれます。当時からフランスワインはワインの王様で、アメリカのワインなんて到底及ばないと思われていましたが、結果は赤ワインも白いワインもカリフォルニアの銘柄が独占。建国イベントでフランスワインに勝ったことで、ワインはアメリカ国内で富裕層以外にも一気に広まりはじめます。
そんな中、ロバート・パーカー氏は就職直後の1975年前後に個人的にワインのガイドブックを書きはじめ、1978年にはのちに「ワイン・アドヴォケイト」へと改名するワインレビューのニュースレター「ボルティモア・ワシントン・ワイン・アドヴォケイト」をつくり出したのです。
※ボルティモアは、当時ロバート・パーカー氏が住んでいた場所の名前
カリフォルニアワインがフランスワインに勝ったとはいえ、まだまだ世界的にはフランスワイン至上主義がほとんどで、安いワインや安くおいしいワインの評論はそれほど普及していませんでした。安くてうまいワインに見向きもしない当時の評論を面白くないと感じたロバート・パーカーと仲間たちは、ブラインド・テイスティングでワインに100点満点方式の採点をするようになります。
現代のイメージでいえば、食べログにミシュランの星付きワインしか載っていない状態で、一流グルメからB級グルメまで食べまくる有名レビュワーが登場したようなものでしょうか。本業の合間を縫ってはじめたニュースレターの発行数は、じわじわと購読者を伸ばしていきます。それでも世界的には無名だったロバート・パーカー氏ですが、転機は1982年に訪れました。
プリムール・テイスティングでの評価で一気に名テイスターへ
通常、ワインは出荷できるようになるまで長い時間がかかります。ワインの生産者は、ワインを売るまで現金収入が入ってこないため、ワイナリーの経営は決して楽ではありません。そこで、他人の造ったワインやぶどうをブレンドして売る「ネゴシアン」と呼ばれるワイン生産者や、ワインの評論家、地元で有名なワインラヴァー等を招いて新酒の状態をチェックしてもらい、「ワインの事前・予約販売」をするようになったのです。
ワイナリー側は、ワインを熟成させるまえにある程度の現金を手に入れられる、ワイン好きたちは評判のいいワインが高騰するまえに蔵出し価格でワインを予約できる、こうしたイベントを「プリムール」と呼びます。
長期熟成型のワインが多いフランスのボルドーでも、もちろんプリムール・テイスティングが行われていました。
そんな中、1982年のプリムール・テイスティングで、ロバート・パーカー氏は大物評論家たちを差し置いて「1982年はめちゃくちゃ長熟する素晴らしい年だ!」と高評価したのです。一般的に、何十年も寝かせておいしくなる長熟型のボルドーワインは、仕込んですぐだとタンニンも強く複雑さもないため、あまり飲みやすものではありません。また、アイスワインのように極端に糖度が高かったり、酸が強かったりするワインでないと、長く寝かせている間に風味がスカスカになってしまいます。
若いうちから果実味があって飲みやすいボルドーワインは、長熟しないとされていたのです。1982年はまさに早いうちから飲んでおいしいタイプだったとされていて、当時ロバート・パーカー氏がつけた評価は大きく注目されました。
推測にはなりますが、
「おいおいアイツ、1982年が当たり年なんてどうかしてるんじゃないか」
といった注目だったのでしょう。
しかし、ロバート・パーカー氏の評価通り、1982年のワインはものすごい当たり年だという評価を得て高騰。パーカー氏を信じてワインを仕入れていた業者が大儲けをしたため、「ロバート・パーカーのテイスティング能力はすごい」と有名になったのです。ついでに、ロバート・パーカー氏が発行していたワインのニュースレターにも注目が集まり、「100点満点評価でわかりやすい」といった強みがあったため、小売店やワイナリーからも目をつけられるようになりました。
ワインの売り手である各店舗にとっても、「あのパーカーポイント○点」「PP○点」というポップをつけるだけでワインを目立たせられるパーカーポイントは、便利な広告手段だったのでしょう。その結果、ロバート・パーカー氏の評価は世界中でワインの指標として使われるようになり、就職してから約10年後の1984年には会社を退職し、ワイン関連のビジネスに集中するようにもなっています。ワイン・アドヴォケイト誌は、世界37カ国で多くのワインラヴァーに愛読される超有名雑誌にのし上がったのです。
多くの人から支持されていて、実績もあるワイン評論家だからこそ、パーカーポイントやロバート・パーカー氏のコメント次第でヴィンテージの評価やワイナリーの売り出し価格まで左右されています。
パーカーポイントが世界で信用されている理由
プリムール・テイスティングにおける高いテイスティング能力で注目を集めたロバート・パーカー氏ですが、パーカーポイントが世界中で信用されるようになった理由はもうひとつあります。
それは、雑誌の運営方針です。
ロバート・パーカー誌が手がけるワイン・アドヴォケイト誌には、ワイナリーやワイン関連業者の広告が一切ありません。スポンサーがつくと、どうしてもスポンサーに配慮した採点やテイスティング結果になってしまうため、面倒なあれこれに悩まされないように、あえて広告を断っているのです。
だからこそ、ワイン・アドヴォケイト誌では、新世界にある無名ワイナリーが手がける1,000円台のワインとフランスの歴史あるワイナリーの高級ワインが同じように評価されています。広告なしという商売っけのなさ、旧世界だけでなく新世界を含めたさまざまなワインのテイスティングコメントを見られることが好意的に評価されているため、パーカーポイントは実質世界で一番信用されているのです。
ちなみに、ワイン・アドヴォケイトのライバル誌である「ワインスペクテーター」も、ほぼ同等の評価を受けています。ただ、ワインスペクテーターは広告つきの雑誌です。スポンサーがいる以上多少は意見に配慮する必要もあるという面で、どちらかといえばワイン・アドヴォケイトのパーカーポイントを信頼できると考えられています。
また、ロバート・パーカー氏は基本的にテイスティングするワインは自費で購入しています。もちろん、「評価してほしい」という理由で全世界のワイナリーからロバート・パーカー氏のもとへワインが贈られてくるようですが、それでも「お金をもらって相手を気遣ってまでワインを評価しない」という氏の方針も、パーカーポイントの信頼性アップに一役買っているでしょう。
『パーカーポイント』でわかること
PP高得点のワインは濃くて主張の強いワインが多い
パーカーポイントは、世界で一番有名なワイン評論家がつける評価です。ただ、どれだけ有名なワイン評論家の意見でも、結局は「個人の好み」でしかありません。
そのため、パーカーポイント高得点のワインは、
アルコール度数が高くアタックが強い |
香りが華やか |
なものが多いです。ロバート・パーカー氏によると、1年間で10,000本以上のワインを試飲して採点しているそうなので、口に入れた瞬間に香りの広がりやすいアルコール度数高めのワイン、印象に残りやすい華やかなワインが高く評価される傾向にあります。
濃ゆうま系ワインを探しているときは、パーカーポイントの高いものを選べば好みに合ったワインと出会える可能性が高いです。
まとめ
お店でワインを眺めていると、一度は目にする「ロバート・パーカー」や「パーカーポイント」といったポップ。パーカーポイントは世界で一番有名なワイン評論家、ロバート・M・パーカーJr氏ががつけるワインの得点です。本人は2016年にワイン業界からの引退を表明しており、徐々にワインスペクテーターの点数がついた銘柄も増えていますが、それでもパーカーポイントについて知っているとワイン選びが楽になります。
パーカーポイントの高いワインは、濃うまでワイン初心者にとって飲みやすい銘柄が多いため、濃いワイン、がっつりとしているけどタンニンや酸はそれほど強くないワインを飲みたくなったら、パーカーポイントの高いワインを選んでみてください。
『エノテカ博多店 ピエモンテワイン・エクスペリエンス』にいってきた
今回は、2019年の2月23日(土)に開催された、
30種類の北イタリア(ピエモンテ州)ワインを試飲できる試飲会
のイベントレポートを共有します。イベント名は、『ピエモンテワイン・エクスペリエンス』。会場は「エノテカ博多店」で、主催もエノテカです。
「イタリアワインっておいしいの?」
「ワインショップの試飲会ってどんな感じ?」
などなど当日の様子をお伝えしていくので、ぜひ参考にしてください。
エノテカ博多店 ピエモンテワイン・エクスペリエンスとは
イベント情報&イタリアってどんな国?
詳細 | |
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イベント名 | ピエモンテワイン・エクスペリエンス |
開催日 | 2月23日(土) |
時間 | 1部:13:00~15:00 2部:16:30~18:30 |
場所 | エノテカ博多店 福岡県福岡市博多区下川端町3-1 博多リバレインモール by TAKASHIMAYA B2F |
料金 | 5,000円(税別) |
試飲できるワインの種類 | 30種類+有料試飲3種類(すべてイタリア) |
備考 | 各部40名まで。 チケットはエノテカオンラインショップで事前購入。エノテカの会員なら最大10%安く購入できる。当日は購入確認メールを見せて受け付け。 |
ピエモンテワイン・エクスペリエンスは、もともと2018年に東京で開かれたイベント。九州では初開催となります。
「長靴の形」で有名なイタリアは、驚くほど多くの地ぶどうとワイナリーを持つワイン大国のひとつ。縦に細長いため、北部では冷涼で酸のすっきりとしたワインや、フランスのボルドーワインに近い重厚なワインが、温暖な南側ではフレッシュで甘い果実の香りがするワインなどが造られています。
「国が決めたワインの格付けなんて知るか!俺は好きなワインを造るぜ」
「地元で育てたここにしかない地ぶどうが最高だね!」
というワイナリーもあれば、
「フランスのボルドーから持ってきた品種で、フランスよりうまいワインを造ってやったぜ」
といったワイナリーもあって、個性的なワインから正統派のワインまでなんでも揃うのが魅力的。
2019年の2月21日参加した「モトックスのワールドワインフェスティバル福岡」でも、こだわりにこだわったイタリア生産者のワインをおすすめしています。
※当日のイベントレポートはこちらから。
じつはコスパもよくて、1,000円台でおいしいワインがたくさんあるので、管理人が個人的に大好きなワインの生産地でもあります。そんな情熱的でやりたい放題のイタリア北西部にあるピエモンテ州は、イタリアにおけるワインの格付けで断トツの1位に輝く「イタリアワインの王様バローロ」や、「イタリアワインの女王バルバレスコ」といった高級ワインの生産地として有名です。
「えっ、参加料5,000円って結構高くない?」
と思うかもしれませんが、5,000円の参加費が安いと感じるくらいハイレベルなワインを楽しめる試飲会だったので、イベントを知った当日に申し込みを決めました。
どういう点がお得なのか、試飲会をちょっと高いなと思ったときどこを見て参加するかどうかを決めたらいいのか、3つのポイントから見ていきましょう。
お得ポイントその1.5,000円で20万円相当のワインを楽しめる
ワイン初心者が少しお高めの試飲会に参加するかどうか迷ったとき、ひとつの指標になるのが「試飲できるワインの金額」です。
ピエモンテワイン・エクスペリエンスで提供されるワインの総額は、なんと驚きの204,000円。2,000円台のワインから1本30,000円を越えるワインまで、たった5,000円で試飲できるチャンスなんて滅多にありません。
テイスティングできるワインの金額を考えると、めちゃくちゃ安いと思います。今回管理人が参加した試飲会のように、インポーターやワインショップが主催する少人数制のワインイベントは、普段飲めないような高級ワインをはじめ希少なワインを試飲できることが多いです。
100種類以上のワインを立て続けに試せる大きな試飲会も楽しいですが、いいワインを試飲したくなったら、勇気を出して少しお高めの試飲会に参加してみるといいでしょう。
お得ポイントその2.ワインリストのこだわりがすごい
金額だけでなく、ワインリストの充実度をチェックするのもおすすめです。試飲会によってはわからない場合もありますが、エノテカのピエモンテワイン・エクスペリエンスでは当日のワインリストを公開していました。
※○=白ワイン ●=赤ワイン ※生産者・ワイン名・価格の順番で表記
○エレヴィニ ガヴィ・オットソルディ2017 2,000円
○エンリコ・セラフィーノ ガヴィ・ディ・ガヴィ2016 2,500円
●エンリコ・セラフィーノ バローロ2013 7,000円
○グイドボーノ スプマンテ・セグレテ・ヴィーニェ2014 2,900円
●グイドボーノ バルベラ・ダルバ2016 2,100円
●グイドボーノ バローロ ル・コステ・ディ・モンフォルテ2014 5,800円
○サラッコ モスカート・ダスティ2017 2,200円
○サラッコ モスカート・ダウントゥンノ 2017 3,000円
○ガヤ ロッシィ・バス2017 9,000円
●ガヤ バローロ・ダグロミス2014 10,000円
●ガヤ シト・モレスコ2016 6,000円
○ブルーノ・ジャコーザ ロエロ・アルネイス2017 4,500円
●プルノット バルベラ・ダルバ2016 2,800円
●プルノット バローロ・ブッシア2012 11,000円
●ブルロット バローロ・カンヌビ2014 8,500円
●ブルロット バルべラ・ダルバ2017 2,800円
●ロベルト・ヴォエルツィオ バローロ ロッケ・デッラヌンチャータ2012 32,000円
○パオロ・スカヴィーノ ランゲ・ビアンコ・ソリーゾ2017 3,500円
●パオロ・スカヴィーノ バローロ2014 7,500円
●カヴァロット バルベラ・ダルバ・スペリオーレ ブリッコ・ボスキス ヴィーニャ・デル・ククロ2015 4,500円
●カヴァロット バローロ ブリッコ・ボスキス2013 11,000円
○マッソリーノ モスカート・ダスティ2017 2,200円
●マッソリーノ ランゲ・ネッビオーロ2016 3,200円
●マッソリーノ バローロ2014 6,500円
○エルヴィオ・コーニョ ランゲ・アナス・チェッタ2016 3,500円
●エルヴィオ・コーニョ バルベラ・ダルバ ブリッコ・デイ・メルリ2016 3,800円
●エルヴィオ・コーニョ バローロ ラヴェーラ2014 マグナムボトル(1,500ml入り) 18,000円
●ルチアーノ・サンドローネ バローロ・レ・ヴィーニェ2014 16,000円
●ジュゼッペ・マスカレッロ ランゲ・ネッビオーロ2015 6,700円
●ジュゼッペ・マスカレッロ ドルチェット・ダルバ ヴィーニャ・ブリッコ・ミラソーレ2016 3,500円
※すべて税別
白ワイン10に対して赤ワイン20なので、割合的に見ると、赤ワインがメインです。ただ、1種類だけある泡モノも、白ぶどう用の品種で造ることの多い泡をあえて黒ブドウ用の品種で仕込む「ブラン・ド・ノワール」というスパークリングにしているというこだわりっぷり。イタリアで伝説的な造り手や、飲んだことがなくても知っているくらい有名な高級ワイナリーなど、かなり豪華な顔ぶれです。
中には、世界中で流行しているワイン漫画、「神の雫」に登場したワイナリーのワインもあります。
(それもフラッグシップ=ワイナリーの目玉ワイン)
ワインリストを公開している場合は、生産者やワインの名前で検索してみて、「おもしろいな」「おいしそうだな」「普段飲めないな」というワインがあるかどうかで参加を考えてみるのもおすすめです。
お得ポイントその3.超超豪華な有料試飲もできる
当日は、チケット料金に含まれる30種類のワイン以外に、イタリアを代表する高級ワイン3銘柄の有料試飲も可能となっています。これだけ高いワインをレストランやワインショップでまとめて購入すると、とんでもない金額が必要です。無理をする必要はありませんが、有料試飲のある試飲会に参加するときは、1種類でいいので試飲してみるといいでしょう。
ちなみに、当日有料試飲できるワインは、以下の3種類です。
●ジュゼッペ・マスカレッロ バローロ・モンプリヴァート2013 22,000円(1杯1,500円)
●ガヤ バルバレスコ2010 38,000円(1杯2,000円)
●ブルーノ・ジャコーザ バローロ・ファッレット2014 35,000円(1杯2,000円)
希少なワインを楽しみたい人には、有料試飲のあるワインイベントをとくにおすすめします。
ピエモンテワイン・エクスペリエンス当日の様子
博多駅からエノテカ博多店までの経路
ピエモンテワイン・エクスペリエンスの会場は、「博多リバレインモール」の地下2階にある「エノテカ博多店」です。エノテカ博多店は、2018年10月26日のリニューアルで15席のカフェスペースとウォークインセラーを導入した、ワインやおつまみも楽しめる「ワインショップ兼ワインバー」になっているおすすめ店舗。地下鉄経由のアクセスもよく、地下鉄を使えば雨の日でも濡れずに店舗までいけるので、ぜひエノテカ博多店への道順も押さえておきましょう。
今回は、博多駅からエノテカ博多駅までのルートをご紹介します。
こちらは博多駅の中央口。
中央口の改札を出たら、目の前にある「il FORNO del MIGNON(ミニヨン)」というパン屋さんのところで、筑紫口方面へ向かいます。改札から出て右側の方向です。
ちらっと見えていますが、案内板に従って左に曲がっても地下鉄へアクセスできます。ただ、左の入り口は小さくてちょっとわかりづらいので、今回は大きな入り口のあるほうへ向かいましょう。案内板をスルーして、直進。
博多駅の筑紫口から出る直前に左を見ると、地下鉄の入り口が見えてきます。
この階段を下りていくと、地下鉄の改札です。
博多駅からエノテカ博多店のある「博多リバレインモール」までは、地下鉄でわずか2駅。博多駅を出たら、「祇園」という駅のつぎが目的地である「中洲川端駅」です。費用は片道200円。徒歩だと博多駅から博多リバレインモールまで20分ほどかかってしまいますが、地下鉄なら片道わずか3分なので、地下鉄でいくことをおすすめします。
なお、博多駅には「福岡空港」方面へ向かう地下鉄と、中洲川端駅等のある天神方面へ向かう地下鉄しかありません。ホームはひとつだけなので迷う心配はないでしょう。天神方面へ向かう場合は、「2番乗り場」から地下鉄に乗り込みます。
中洲川端駅の出口は中洲側と川端側の2箇所です。川端側のほうが博多リバレインモールに近いので、川端側の出口へ向かいましょう。
川端側の改札を出ると、こんな感じ。
改札の真正面に、博多リバレインモールへの案内板が出ています。案内板に従って、左手へ。
徒歩10秒で博多リバレインモールの入り口につきます。地下から一度も出ることなく、会場であるエノテカ博多店へアクセスできて便利です。
地下鉄中洲川端駅のホームは、地下2階。エノテカ博多店も地下2階にあります。川端川出口から博多リバレインモールへ入ってすぐ、左手にあるのがエノテカ博多店です。
当日はイベントで貸し切り状態。案内板も出ていました。
会場内の様子をご紹介
エノテカ博多店の店内には、ピエモンテワイン・エクスペリエンスにちなんだイタリアワインが並べてあります。こちらは、「3本で12,000円」コーナーの様子。バローロなど、高級ワインでも3本12,000円の送料無料で購入可能となっています。当日試飲できるワイン以外のおすすめ銘柄も並んでいました。
イベント自体は16時30分からですが、受け付けは16時からしています。受け付けをすませたら、各自試飲をしていくスタイルです。クロークも用意されていて、上着を預けることもできました。試飲するワインは、無料のものも有料のものもすべてこちらのブースで注いでもらいます。高級ワインがずらりと並んでいて、壮観です。
こちらのカウンターは、普段ワインバー用のスペースとなっています。照明の具合がよく、グラスに注いでもらったワインの色がとてもきれいに見えるので、ぜひ一度カウンターでワインを楽しんでみてください。
こちらは、受け付け時にもらった当日の資料。イベントの注意点や、当日置いてあるワイナリーの情報をまとめた冊子などがついています。30種類のワインを並べたカードもついていて、試飲する際はこちらのカードとグラスを渡して、飲んだワインのスタンプをもらうという形式です。1種類につき試飲できるのは1回だけとなりますが、カードを見ればどのワインを試飲したのかひと目でわかるようになっています。
試飲用のワイングラスは2脚分。スタッフの説明によると、「同じぶどうで違う生産者」のワインを同時に試したり、「同じ生産者でグレードの違うワイン」を試したりできるように、2脚グラスを用意したのだとか。実際に飲み比べをしてみると、まったく同じぶどうのワインでも、生産者やグレードの違いで色も香りも味わいもまったく違うことがよくわかります。
グラスの形は2脚とも同じもの。やや大ぶりで香りを閉じ込めやすい口のすぼまったワイングラスは、赤白問わずワインの味と香りをニュートラルに楽しめるため、普段遣いのアイテムとしてもおすすめです。
会場内には、酔いを覚ますための水とグラスをリンスする(洗う)用の水・吐器も用意されています。今回のイベントは約2時間で最大30種類、つまり4分に1杯試飲するくらい立て続けにワインを試せるイベントだったので、繰り返し「自分のペースで飲みましょう」「自分のタイミングでグラスを洗ったり吐器を使ったりしましょう」というアナウンスがされていました。
イベントの途中では、ピエモンテ州の説明やぜひ飲み比べてみてほしいおすすめワインの組み合わせといった解説もしてもらえるので、ワインに詳しくなくても楽しめます。
ややお高めのイベントということもあって、泥酔したり、絡んだりする人もおらず、終始和やかなイベントです。費用高めの試飲会は、女性一人でも利用しやすいと思います。
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お口直し用のクラッカー。ルヴァンが置いてありました。ヤマザキビスケットのルヴァンは、バターの香りが強く、香りの強いバローロとの相性もばっちり。クラッカーは水のあるコーナーに置いてあり、各自好きなタイミングで好きなだけおつまみを取って食べられるようになっています。
- 出版社/メーカー: ヤマザキビスケット
- 発売日: 2016/09/22
- メディア: 食品&飲料
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今回のイベントは、カウンターの近くで待機しているスタッフにグラスを渡し、ワインを注いでもらう形式だったため、カウンターでボトルの写真を撮ることは基本的にできないようになっていました。カウンターのまえで粘っていると邪魔になるので、混雑を避けるための配慮でしょう。
そのかわり、カウンターから離れた壁際に当日の試飲ワインがずらりと並べてあります。値段や名前もまとめてチェックできる上に、写真も撮りやすいので、個人的には好みの配置です。試飲会では同じ場所(テーブルなど)で過ごすことが多く、ワインを注いでもらうカウンターとボトルのあるスペースが離れていれば移動ついでに店内の様子を見学することにもなるため、エノテカ博多店のいい宣伝にもなっていると思います。
試飲したピエモンテワインの一部をご紹介
左側は、エンリコ・セラフィーノという生産者の「ガヴィ・ディ・ガヴィ」。右側は、エレヴィニという生産者の「ガヴィ・オットソルディ」という白ワインです。ぶどう品種も違いますが、同じ白ワインでも明らかに色の差があることもわかります。
左側のワインはシャープな酸が印象的なすっきりとしたワインで、右側のワインはアロマティックな香りのするコクのある白ワインでした。今回の試飲会ではすべてのワインがピエモンテ州産のものでしたが、同じ地域でもここまで違いが出るのがワインのおもしろさです。
ガヴィ・ディ・ガヴィ (GAVIDIGAVI) / 白ワイン 750ml
こちらは、「グイドボーノ」という生産者が手がけている赤ワインの飲み比べ。左は「バルベーラ・ダルバ」で、右は「バローロ・レ・コステ・ディ・モンフォルテ」というワインとなっています。
ご覧ください。こんなに色が違います。紫がかっていて若々しい左のバルベーラ・ダルバはタンニンも暴れ気味でまだ熟成が足りておらず、刺々しさもありました。単体で飲むとめちゃくちゃおいしいのですが、美しいガーネット色をした右側のバローロと比べてしまうと、歴然とした差を感じます。右側のバローロは、豊かな酸とバランスのよさが高レベルでまとまっているお手本のようにきれいな赤ワインです。ピエモンテはフランスのブルゴーニュに近いワインが造られる土地として知られていますが、実際に飲んでみるとたしかにブルゴーニュワインの味わいに近い繊細さやしなやかさを感じます。
ブルゴーニュの赤ワインよりも少しドライで色気が強く、濃いので、人によってはブルゴーニュよりイタリアワインのほうが好みに合うという場合もあるでしょう。
こちらは、イタリアの超有名生産者であるGAJA(ガヤ・ガイヤ)の赤・白ワイン。各ワイナリーはラベルのデザインにもこだわっているため、多くのワインをまとめてチェックできる試飲会ではラベルの見た目で試飲するワインを決めるのもおすすめです。
有料試飲のワインも飲んでみた
3種類ある有料試飲のうち、管理人が試飲したのは「ジュゼッペ・マスカレッロ バローロ・モンプリヴァート2013」です。有料試飲の価格としては1杯1,500円と一番安価ですが、 国内では滅多にお目にかかれない生産者の造るワインという点に惹かれました。ジュゼッペ・マスカレッロはイタリアを代表するスター生産者のひとりで、「バローロの完成形」といわれるくらい高い評価を得ています。
実際に飲んでみた印象としては、ほぼ完ぺきです。豊かなチェリーやラズベリーなどの赤い果実の香りと凝縮感、タンニンも酸もたっぷりあるのに、一切嫌味になったり舌や喉にひっかっかったりすることなく、するっと喉の奥へ入っていきます。非常に高品質なブルゴーニュワインを飲んだときに近い満足感の高さです。色あいも美しく、文句のつけようがありません。有料試飲のヴィンテージは2013年とまだまだ若いものだったので、ぜひもっと熟成の進んだヴィンテージも飲んでみたいと思いました。
バローロ・モンプリヴァート [2011] ジュゼッペ・マスカレッロ <赤> <ワイン/イタリア>
超高級バローロの飲み比べ
当日試飲できるイタリアワイン30種類のなかで、一番高価なワインです。左側のワインは、なんと1本33,000円!ラベルのおしゃれさでもひときわ目立っていて、ほかの参加者の方もこちらのワインを「すごい」と称賛していました。
バローロは、イタリアワインの王様と呼ばれるワイン。バローロのぶどう品種は、ネッビオーロという黒ぶどう。育てるのがとても難しく、基本的にイタリアのピエモンテ州でしか造られていません。バローロは、そんなネッビオーロを使い、厳しい条件をクリアしたワインだけが名乗れる名称なのです。そんなバローロにも、グレードの違いがあります。写真のワインは左右どちらもバローロですが、33,000円する「ロベルト・ヴェルツィオ」の「バローロ・ロッケ・デッラヌンチャータ」は格別でした。注いでもらってすぐ、グラスを鼻に近づけてもいないのに、ムンムンと甘い果実の香りが漂ってきます。
左が高いやつ。赤ワインは、熟成が進むと画像のようにオレンジや褐色がかった色になっていきます。右側に写っているワインのように、キラキラ光を反射したり、赤紫色が強かったりするのは、まだ若いワインである証拠。慣れてくると、ひと目見ただけで「あ、左側のワインはいいやつだな」とわかるのです。
試飲した感想は、とにかく完成度が高いです。赤い果実の豊かな香り、延々と長く残る余韻、適度にアルコール感やボリュームもあって、たったひとくちの満足感が半端ではありません。高級ワインの指標として「余韻にワインの香りや味わいがどれくらい残るか」というものもあるのですが、余韻の長さなら間違いなくトップクラス。試飲会でなければ、グラス1杯飲めば満足してしまうようなワインでした。
右側に写っているパオロ・スカヴィーノのバローロも風味が豊かでしたが、比べるとやや若くてアルコール感の強さが目立ちます。でも、単体で飲めば十分満足できる1本です。
ワイン 赤ワイン 2014年 バローロ ロッケ・デッラヌンチャータ イタリア ピエモンテ 750ml
パオロ・スカヴィーノ バローロ 2014 Paolo Scavino
会場でお披露目された幻の31種類目
エノテカ主催のピエモンテワイン・エクスペリエンスは、「30種類+有料試飲3種類」が試飲できるワインでした。しかし、当日なんと31種類目のワインもお披露目。こちらのワインは、ネルヴィ・コンテルノというワイナリーで造られたガッティナーラ2015年です。ガッティナーラは、ネッビオーロといえばバローロやバルバレスコが至高とされるなか、バローロ以外で造られる最高クラスのネッビオーロワインといわれる赤ワイン。
スタッフによる説明では、エノテカの代表取締役が上機嫌だったと思ったら、じつはこのワインを飲んでいたからだった、という逸話もあるのだとか。数多のワインを飲んできた人を上機嫌にさせてしまうほど、完成度の高いワインという触れ込みです。数量限定で当日販売もされていましたが、定員40名のイベントなのにまたたく間に売り切れに近い状態になっていました。
それもそのはず。どうでしょう、この煌めく色合い!果実味豊かでとにかくバランスがよく、定価は6,480円ですが、個人的な印象としては8,000円から10,000円クラスのクオリティーはあると感じました。2015年ヴィンテージなのでまだまだ若いワインですが、若いワインに特有のバランスの悪さや尖った酸の強さなども一切ありません。若いうちから楽しめるワインです。熟成すれば、もっとおいしくなるでしょう。
試飲会の時点で、ネルヴィのガッティナーラ2015年はエノテカのオンラインショップでのみ販売されている新商品。試飲会では、ときおりこういったなかなか手に入らないワインを手に入れられるチャンスもあります。
まとめ
2019年の2月23日に開催された。エノテカの「ピエモンテワイン・エクスペリエンス」は、サービスも行き届いていて試飲できるワインも品質の高いとても楽しいイベントでした!
バローロやバルバレスコをはじめ、イタリアを代表する高級ワインの生産地、ピエモンテ州で造られているワインを30種類まとめて試飲できる機会なんてそうそうあるものではありません。エノテカはイタリアワインの取り扱いにも力を入れているので、今回のレポートで気になったワインがあれば、ぜひ一度手に取ってみてください。エノテカのオンラインショップでは、定期的にお得な福袋やワインセットなどを販売していますし、割引クーポンなども配布されています。
イタリアワインは、個性派から正統派までとにかく幅広いワインの産地です。赤・白・泡を問わずコスパの高いワインがたくさんあるので、ご近所のエノテカやエノテカのオンラインショップで、お気に入りのワインを見つけましょう。
なお、ホテルで180種類以上のワインを楽しめるモトックスの試飲会の様子もレポートしています。大きな試飲会と小さな試飲会の違いが気になる人は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
『モトックス・ワールドワインフェスティバル2019福岡』にいってきた
ワインの試飲会に参加するとき、「実際の参加者をお手本にしたい」と思っている人は多いはず。
このサイトでは試飲会のマナーやおすすめグッズの記事を書いていますが、文字だけで説明されてもちょっと不安ですよね。
参加者の服装やカバン、会場の様子が事前にわかれば、「こんな感じの格好でいいんだ」と安心できます。
そこで今回は、2019年の2月21日(木)に開催された、
『2019春 モトックス ワールドワインフェスティバル 福岡会場』
のイベントレポートをまとめました。
「会場までどうやって向かうの?」
「ホテルで行われるワインの試飲会ってどんな感じ?」
といった不安を解消したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
- 2019春・モトックス・ワールドワインフェスティバル福岡の基本情報
- 博多駅から会場までの道筋
- 試飲会の様子をレビュー
- 個人的なベストバイ!管理人がおいしかったワインをご紹介
- モトックスの試飲会はお土産ももらえる
- モトックス・ワールドワインフェスティバル福岡のまとめ
2019春・モトックス・ワールドワインフェスティバル福岡の基本情報
モトックスが主催するワールドワインフェスティバル福岡の開催日時や会場は、以下の通りです。
日時:2019年2月21日(木)18:30~20:30(受付は18:15~20:00まで)
詳細 | |
---|---|
場所 | ホテルニューオータニ博多の3階にある宴会場「芙蓉の間」 |
料金 | 3,000円(税込) |
備考 | 当日券なし、事前申し込みで先着150名までの限定イベント |
ワイン | 全部で180種類以上→実際には230種類 |
公式HP | https://mot-wine.mottox.co.jp/event/tasting/index.html |
国内最大級の試飲会
今回管理人が参加したワインの試飲会は、「モトックス」というとても大きなインポーター(ワインの輸入業者)が主催しているイベント。ワインの試飲会には、業者向け(一般の人は参加できない)ものも多いのですが、モトックスのワールドワインフェスティバルは一般人が参加できる国内最大級の試飲会となっています。
定期的に開催されているので、ワイン初心者が初めて参加するイベントにぴったりです。
福岡会場はあまり宣伝されていないけどおすすめ
毎年特設サイトが作られる東京会場や大阪会場に比べると、福岡会場の情報はあまり多くありません。当日券なし、先着受付150名までの限定イベントということもあり、割とひっそり宣伝されている印象です。でも、会場の規模や試飲できるワインの数などは、東京・大阪会場と差はありません。
実際に参加してみるとものすごく楽しい試飲会なので、チケットを買っても十分元を取ることができます。税込みたった3,000円で180種類以上のワインを楽しめることを考えれば、一人飲みとは比べ物にならないくらいお得なイベントです。
ちなみに、福岡会場はチケットを取りやすいので、ギリギリまで参加するかどうかを迷っていても大丈夫。2019年は2月16日まで前売り券を購入できました。管理人が確認した限りだと、150枚中50枚ちょっと余っていたので、ギリギリでもチケットは手に入ります。
ただし、今後イベントの存在がもっと知られていけばチケット完売!なんてことも大いに考えられるので、早めにチケットを購入しておくのがおすすめです。
どんなワインを試飲できるの?
2019年のモトックス・ワールドワインフェスティバルでは、180種類ものワインを試飲可能。フランスやイタリア、スペインなどの旧世界ワインはもちろん、新世界のワインもたくさん試飲できます。仕込んでから10年以上熟成させている古酒も楽しめるとか。試飲会では比較的若いワインの取り扱いが多いので、古酒を試飲できるというのは好奇心をめちゃくちゃ刺激されますね。
ちなみに、種類が多いからといって、1,000円前後のデイリークラスしか並んでいない、なんて心配も不要です。管理人が2018年のモトックス・ワールドワインフェスティバルに参加したときは、1本1万円超えのめちゃくちゃおいしいシャブリを試飲できました。
普段なら手が出せないワインから有名ワイン、これから発売される新しいワインまで試飲できるのは、大きな試飲会ならではのメリットです。
それでは、当日の様子をご覧ください。
博多駅から会場までの道筋
モトックスワールドワインフェスティバル福岡の会場は、誰もが知っているホテルニューオータニです。
イベントの開催場所は毎年同じなので、会場の場所を知っていれば迷うことはありません。
ちなみに、ホテルニューオータニは日本で最初の超高層ホテルであり、初めて「ユニットバス」を採用したホテル。
1964年の東京オリンピックの開催前、たった17ヶ月という短い期間でホテルを完成させるために、ユニットバス方式のバスルームを初めて利用しました。
現在では当たり前の存在になっているユニットバスにも、こうした逸話があるんですね。
ただ、高級ホテルなので緊張してしまう人もいるでしょう。
そこで、今回は博多駅から会場へ向かう道のりもご紹介します。
博多駅の博多口を出て「博多駅前A・B」バス停へ
博多駅には、西側の出口となる「博多口」と、東側出口である「筑紫口」という2種類の出口があります。
今回参加したモトックス・ワールドワインフェスティバルの会場は、博多口方面にあるため、まずは博多口を目指しましょう。博多駅は大きな駅なので、改札を出たあとどちらの方向へいけばいいのか迷いやすいです。念の為、メインの改札口である中央改札口と、北改札口両方から博多口へアクセスする流れをご紹介します。
博多駅の中央改札口はこんな感じ。改札を出たら、左側を向きましょう。
中央口改札口を出て、左を見るとこういう景色になっています。
こちらは、中央改札口のちょうど反対側にある北改札口の様子です。北改札口から出てきた場合は、改札を背にして右側を向きます。
北改札口から出て右を向くと、こんな感じ。方向を間違わないようにして、まっすぐ歩いていけば博多口が見えてきます。
博多駅口にある巨大スクリーンを横目に、さらに直進しましょう。
こちらが、博多口です。博多口を外から見るとこんな感じ。
博多口を出たら、今度は左手側へ向かいましょう。
博多駅の駅前にある、マルイの入った大きなビル(KITTE博多)が目印です。
マルイの下には、交番もあります。交番まできたら、ぐいっと右を向きましょう。
交番の隣にある駐輪場の横を通って、左に曲がると、
「博多駅前B」というバス停があります。博多駅から会場のあるホテルニューオータニ博多へ向かう場合、100円バスを利用するのが一番簡単で楽です。博多には便利な地下鉄もありますが、博多駅から地下鉄で最寄り駅の渡辺通りまでいく場合、遠回りする必要があるためおすすめできません。
値段的にも、地下鉄を使うと片道260円です。バスなら片道100円で、しかも7分くらいなので、時間的にもコストの面でもバスのほうがお得に会場まで移動できます。博多駅からホテルニューオータニ博多は、徒歩で片道20分くらいなので、健康のために歩いていくという方法もありですよ。
博多駅前Bのバス停を利用する場合
行き先番号 |
---|
9・10・11・15・16・17・19・50・58-1・65・214 |
のバスに乗ればOKです。降りるバス停は、「渡辺通一丁目電気ビル共創館前」か、「渡辺通一丁目十八銀行前」のどちらか。大体、5分間隔で渡辺通りに停まるバスが出ているため、時刻表を細かく気にする必要はないでしょう。
バス停「渡辺通1丁目」で降りてホテルニューオータニ博多へ
こちらが、目的地のバス停です。バスを降りると、目のまえはこんな感じ。
バスを降りたら右にも正面にも進まず、左を向きましょう。
まっすぐ進むとすぐに左側へ進める横断歩道が見えてくるので、渡ります。
横断歩道を渡りきったら「ホテルニューオータニ博多」に到着です。博多駅の改札を出てから、うまくバスを捕まえれば15分くらいで会場までいくことができます。
試飲会の様子をレビュー
入場までの流れ
ホテルに入ると、ロビーの掲示板にこんな感じで案内表示が出ています。
会場は3階にある宴会場、「芙蓉の間」なので、階段やエレベーター等を使って3階まであがりましょう。
3階にも案内板が出ていました。
こちらが会場の受け付けです。イベントは18時30分スタートでしたが、受け付け自体は会場の15分まえからしています。管理人は18時10分くらいに会場へつきましたが、すでに開場を待っている人もいました。ただ、チケットの受け付けができるまで少し余裕があったので、さきにクロークへ荷物を預けます。
手荷物やジャケットを預かってくれるクロークがあるのは、会場にホテルを使っている試飲会ならではのサービスです。
荷物を預けると、番号の割り振られたプラスチック製のタグをかわりにもらいます。なくさないようにしまっておきましょう。ちなみに、クロークに荷物を預ける場合も、財布やスマホなどの貴重品は身につけておくのが基本です。
今回管理人が参加したモトックス・ワールドワインフェスティバル2019博多は、チケットを事前購入して、QRコードで受け付けをするタイプのイベントでした。
受け付け時間になったらスタッフの人にQRコードを読み取ってもらい、入場要のリストバンド(紙製)をもらいます。イベントの時間中であれば、リストバンドをつけている限り入退場は自由です。同時に、当日の資料ももらいました。資料に載っているのは、
ブースの配置図 |
各ブースで試飲できるワインの名前・生産者・ヴィンテージ・価格 |
アンケート |
など。ワインの販売はしておらず、試飲だけのイベントです。イベントによっては、当日気に入ったワインを買って帰れる場合もあります。
会場入口のまえには注意書きもあります。泥酔・飲酒運転・未成年の飲酒は厳禁です。
試飲会の開始
モトックス・ワールドワインフェスティバル開場直後の様子。受け付け開始時間から少しずつ人が集まってきて、開始直後でも結構賑わっています。ホテルの宴会場を使っているので、天井も高くて開放感がありますね。暖房も効いているため、ジャケットなしでも寒くありません。
ちなみに、スーツの人もいればジーンズの人もいて、服装はかなり自由です。ワインをこぼしてしまう可能性を考えると、暗色系の服をおすすめしますが、多くの場合試飲会の服装はカジュアルなもので大丈夫。夏場のイベントなら、Tシャツに短パン、サンダルで参加している人もいます。
ブースの様子はこんな感じ。こちらは、スパークリングワインやシャンパンなどをまとめたブースです。基本的には見本用のボトルと、各ワインの名前や生産者を記したポップがついていて、冷やしたほうがおいしいワインは氷水で冷やしてあります。冷やさなくてもいい白ワインや赤ワインのブースでは、ワインクーラーがなくてワインボトルが並んでいる感じです。ボトルが空いたら、見本用のワインを開けて試飲に回します。
モトックス・ワールドワインフェスティバル2019博多では、会場の中央にバーのブースと、イタリア産ミネラルウォーターであるサンペレグリノの特設ブースもありました。ストローつきのサンペレグリノを無料配布していて、参加者は誰でも自由にミネラルウォーターを楽しめます。
個人的に驚いたのは、会場内の各テーブルにサンペレグリノのミネラルウォーターとガス入り(炭酸入り)のミネラルウォーターが置かれていて、グラスを洗ったり水分補給したりできるようになっていたこと。大きなイベントでも、水はピッチャーや水差しに入ったものが置かれているだけというケースが多いので、かなりお金がかかっているなと感じます。
最初に設置してあるサンペレグリノがなくなってきたら、結露ができるくらいキンキンに冷やされたピッチャーも追加されました。
SNS映えするワインのコーナーも
本格的なワインだけでなく、ボトルの形や見た目のかわいいSNS映えワインのブース。
こちらのワインは、少し変わった形をしています。イタリアではとてもポピュラーなワイン用ぶどうである「バルベーラ」100%のワインで、価格も手頃。
よく見ると指の形にボトルが凹んでいておもしろいです。仲間内のパーティー等でも、話題になってくれるでしょう。
スピリッツのコーナーも
こちらは、会場中央に設置された「モトックスBAR」ブース。イタリアの伝統的なリキュールである「リモンチェッロ」や、ぶどうのかすを蒸留して造る「グラッパ」、ワインを蒸留して造る「ブランデー」にポルトガルの酒精強化ワイン(ぶどうにブランデーやリキュール等を混ぜてアルコール度数を高めたもの)である「ポートワイン」なども並んでいました。
なかには、1本3万円近い高級ブランデーもあります。写真は撮っていませんが、日本酒ブースや日本ワインのブース、プロでも知らないような土着品種(地ぶどう)をまとめたコナー、会場内にあるワインをブラインドで当てるブラインド企画コーナーなどもありました。
管理人が参加した2018年のモトックスワールドワインフェスティバルに比べると、よりエンタメ系の要素が強まっている印象です。
会場内の設備をチェック
会場内には、小休止したり歓談したりするためのテーブルが用意されています。テーブルごとに水やお口直し用のバケットも完備。今回のイベントではワイン以外にオリーブオイルの特設ブースがあり、いろいろなオリーブオイルを試したり、パンと合わせたりすることもできました。
パンやお水が少なくなったら、ホテルスタッフの人が補充してくれます。バケットも乾燥しておらず、柔らかくて食べやすい状態でした。濃いワインやアルコール度数の高いワインを試飲したあとや、赤ワインを飲んでから白ワインの試飲をする場合は、バケットとお水で口のなかをリセットすることをおすすめします。
こちらの大きな樽は、飲みきれないワインを捨てるための容器です。大きな試飲会では短時間でたくさんのワインを試飲するため、注がれたワインをすべて飲んでいては泥酔してしまいます。管理人はもったいない精神でほとんど飲んでしまいますが、より多くのワインを試飲するために、一口二口試したら、思い切ってワインを流してしまうのも試飲会の楽しみ方のひとつです。
試飲会のあとに仕事があったり、翌日の朝早かったりする場合は、積極的にこういった容器を活用しましょう。
ご覧の通り、ワインやグラスを洗ったあとの水を捨てられるようになっています。イベントによってはワインクーラー等を吐器がわりにしている場合もありますが、モトックス主催の試飲会だけあって会場の雰囲気にも合ったおしゃれな容器です。
ちなみに、試飲会では同じグラスを使い回すので、立て続けにワインを注いでもらうと味や香りが混ざってしまいます。香りの強いワインを試飲したり、赤ワインのあとに白ワインを試飲したりする場合は、テーブルに置いてある水をグラスに注いでぐるぐる回し、樽型の容器に捨ててしまいましょう。水を捨てずに飲んでおくと、水分補給もできて一石二鳥です。
個人的なベストバイ!管理人がおいしかったワインをご紹介
赤ワイン
ボデガス・バロリア『ビーニャ・バロリア グラン・レゼルバ1968』
生産国 | 品種 |
---|---|
スペイン | テンプラリーニョ100% |
2時間の試飲会で、管理人が試飲したワインは全部で35種類でした。そのなかで、ダントツでおいしかったのがこちらのワイン。
モトックス・ワールドワインフェスティバル2019博多では、目玉として古酒を揃えたブースを用意していました。ビーニャ・バロリア グラン・レゼルバ1968は、当日試飲できたワインのなかでもっとも古い赤ワインです。なんと、驚きの51年熟成モノ!このクラスの古酒になると、そもそもお金を出しても売っていないことが多いので、とても貴重な体験ができました。
スペインはコスパの高い長熟ワインがたくさんある国なのですが、リオハという地域では1980年以前のワインを出荷していいワイナリーをわずか10軒に限定しています。ワインはどんなものでも長熟させればおいしくなるというわけではなく、ぶどうの出来が恵まれていて、しかも適切な保管状態にあるものでないとおいしく楽しめません。その点、ボデガス・バロリアのグラン・レゼルバ1968は、驚異的なおいしさでした。
スペインのテンプラリーニョといえば、もったりした甘さと濃さ、酸味の少なさが特徴的です。こちらのワインは、まるで熟成させたピノ・ノワールのような薄い色をしていました。香りは甘めで、口に含むと複雑なハーブや熟成香、清涼感に圧倒されます。高級ワインや高品質なワインは、「余韻」といっていつまでも香りや味わいが口のなかに残りますが、余韻の長さは抜群のひとこと。
しかも、試飲会の最初に試したときよりも、試飲会の最後に試したときのほうがずっとおいしいのです。ワインの熟成は劣化と隣合わせなので、古酒は時間を少し置いただけで風味のピークを越えてしまうことも少なくありません。若いワインに比べて扱いが難しいにも関わらず、2時間置いてさらにおいしくなる古酒というのは、本当に驚異的としかいいようがないです。もともと、テンプラリーニョは何十年も熟成させられるぶどう品種ではない(長熟させるためには強いタンニンや酸が必要で、テンプラリーニョにはそれらが少ないため)ため、50年熟成できているという点でも貴重なワインといっていいでしょう。
管理人も少しはワインを飲んでいるほうだと思いますが、香りが複雑すぎてどう表現していいかわからないくらいレベルの高いワインでした。
マストロベラルディーノ『ナトゥラリス・ヒストーリア イルピニア1999』
生産国 | 品種 |
---|---|
イタリア | アリアニコ85%:ピエディロッソ15% |
試飲会で一番おいしかったのは『ビーニャ・バロリア グラン・レゼルバ1968』でしたが、こちらのワインも負けていません。
1999年、つまり約20年も昔に造られたワインなので、色は熟成して赤というよりエンジやレンガ色に近いガーネットになっています。ただ、香りはびっくりするくらい若々しく、酸も果実味もあってバランスの取れた味わいでした。熟成させたワインならではの、お出汁のような後味もあり、約8,000円でこのクラスのワインを楽しめるなら、かなりコスパがいいと思います。
熟成させた古酒は、果実味がどこかへ吹っ飛んでいて、ハーブや土などの複雑な香りになっているものが多いため、果実味たっぷりの古酒というだけで衝撃です。
[Mastroberardino マストロベラルディーノ]、 ナトゥラリス ヒストーリア 1999 イルピニアIGT(赤) 750ml/カンパーニャ州
- 出版社/メーカー: マストロベラルディーノ
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アジィエンダ・アグリコーラ・グルフィ『ネロサンロレ2006』
生産国 | 品種 |
---|---|
イタリア | ネロダーヴォラ100% |
アジィエンダ・アグリコーラ・グルフィは、イタリアで注目されているワイン生産者。ワイン漫画としては異例の大ヒットを生んだ『神の雫』に登場するイタリアワイン大好きなキャラクターのもとになった人が書いたイタリアワインのおすすめ本、「イタリアワイン最強ガイド」では、グルフィのワインを飲みまくっていたそうです。
管理人もイタリアワイン最強ガイドを読んで、グルフィの安い(1,700円くらい)赤を飲んだことがありますが、抜群のコスパでした。ちなみに、「アジィエンダ・アグリコーラ」というのはイタリア語の「農場」という意味です。そのため、一般的には「グルフィ」と呼ばれます。
以前同じ生産者のワインを飲んだことがあったため、「あれっ、GURFIっていうロゴマーク、以前見たことがあるな」と思って試飲したのですが、大当たりでした。タンニンはめちゃくちゃ強いのですが、タンニンの強さが気にならないくらいなめらかな舌触りで、柔らかな口当たりを楽しめます。体温で揮発したアルコールもふんわりと香りをふくらませてくれるので、ストレートにおいしい!という感じ。
グルフィがあるのはフランスのブルゴーニュに似た知識を持つとされているイタリアのシチリア島で、割と元気いっぱいで果実味のあるワインが造られています。もしイタリアワインに興味があれば、ぜひ飲んでみてほしい生産者のひとりです。
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ドメーヌ・ミッシェル・グロ『ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ クロ・デ・レア2016』
生産国 | 品種 |
---|---|
フランス | ピノ・ノワール100% |
フランスワインはお高いので、なかなか普段飲みできません。ただ、毎年価格が高騰しているのにフランスワイン好きがたくさんいるのは、価格を無視したくなるほど素晴らしいワインがフランスのボルドーやブルゴーニュで造られているからです。
こちらのワインは、ブルゴーニュ地方のヴォーヌ・ロマネ村という場所にある、「クロ・デ・レア」という名前の畑で造られたぶどうだけで造られています。ブルゴーニュでは、「地域→村→村のなかにある畑」と範囲が狭くなるにつれてワインの質や値段も上がっていくという法則があり、単一畑(モノポール)と呼ばれるクラスのワインは数えられるくらいしかありません。
ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ クロ・デ・レア2016は、正真正銘ドメーヌ・ミッシェル・グロという生産者のフラッグシップワインなのです。ちなみに、ドメーヌというのはワイナリーの別名。ブルゴーニュではワイナリーのことをドメーヌと呼び、ボルドーではシャトーと呼びます。そのため、ブルゴーニュワインは「ドメーヌ・○○」という生産者が多く、ボルドーだと「シャトー・○○」という生産者が多いです。
ブルゴーニュで多く造られているピノ・ノワールは、ストレスや環境の変化に弱く、育てるのが難しいぶどうの一種。そのかわり、繊細な味わいに美しい酸となんともいえない華やかな香りのワインを生み出します。そんなピノ・ノワールは、繊細なだけあって「地質の影響」を受けやすいです。同じぶどうなのに、道を一本またいで隣の畑に行くだけで味わいが大きくかわってしまいます。そして、ヴォーヌ・ロマネという村で造られるピノ・ノワールのワインは、スパイシーで男性的な味わいのものが多いです。しかし、クロ・デ・レアは男性的でありながら、乱暴さがかけらも存在しないきれいな酸と、果実の凝縮感に圧倒されるようなワインでした。
力強いのにエレガント、まるでギリシャ彫刻のようなワインです。こういった素晴らしいワインを味わうと、いつの間にかフランスワインの愛好家になってしまいます。ブルゴーニュのおいしいワインを家飲みするのはお財布事情的に大変なので、フランスワインに興味のない人こそ、試飲会でいいブルゴーニュのワインを楽しんでほしいというのが管理人の意見です。
ミシェル・グロ ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ クロ・デ・レア モノポール[2016]【750ml】
- 出版社/メーカー: ミシェル・グロ
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テヌータ・ディ・トリノーロ『レ・クーポレ・ディ・トリノーロ2016』
生産国 | 品種 |
---|---|
イタリア | カベルネ・フラン42%:メルロー40%:カベルネ・ソーヴィニヨン14%:プティ・ヴェルド4% |
個人的な好みとして、管理人はかわったワインを好みます。今回モトックス・ワールドワインフェスティバル2019福岡で試飲したワインのなかで、一番個性的なワインがこちらです。
イタリアは、地ぶどうが多いため個性的なワインがたくさん造られています。一方で、ボルドーブレンドをお手本にした高品質なワインも数多く造られている国です。しかし、なかには変態としかいいようのないワインを造っている生産者もいます。テヌータ・ディ・トリノーロを立ち上げたアンドレア・フランケッティ氏もそのひとり。
フランケッティ家は、中世になってからイタリアにやってきたとされている有名な家で、簡単にいうとものすごいお金持ちです。ワイナリーの生産者には、昔からワインを造っている人だけでなく、ワインを好き過ぎたり投資感覚だったりするお金持ちもいます。テヌータ・ディ・トリノーロはまさに金持ちの道楽的なワイナリーのひとつなのですが、ワインに対するこだわりが半端ではありません。
イタリアは、どこにいってもワインの有名生産地がある国です。しかし、テヌータ・ディ・トリノーロはあえてまったく無名な山のなかに小さな畑を購入しています。生産者としてはぶどうを完熟させること、完熟した最高のぶどうだけをワインに使うことに強いこだわりを持っていて、毎朝畑になっているぶどうを食べ、完熟したものだけを醸造に回しているそうです。
化学肥料も使わず、栽培の楽さや収穫の楽さよりもいいぶどうを育てるためだけに畑の管理をしています。余裕のあるお金持ちだからこそ、利益を度外視して変態的なこだわりのワインを生み出せるのでしょう。
実際、レ・クーポレ・ディ・トリノーロは、素晴らしくセクシーなワインでした。イタリアでも複数のぶどうをセパージュして造るワインはありますが、一般的にあまり特徴らしい特徴のない、どちらかといえば裏方的な役割を果たすカベルネ・フランを中心としたブレンドはまだまだ少ないです。しかし、カベルネ・フランやメルローといった柔らかな味わいのぶどうをメインに使い、びっくりするくらい色気たっぷりのワインに仕上げています。
テヌータ・ディ・トリノーロは、世界的なワインの評論雑誌であるワインスペクテーターや、ワインアドヴォケイトでも高得点をつぎつぎと叩き出しているワイナリー。レ・クーポレ・ディ・トリノーロは、ラインアップのなかで一番安いワインで、もっと上のランクのワインもあります。こだわりにこだわった変態的なワインを飲んでみたい人は、ぜひ一度試してみてください。
レ・クーポレ・ディ・トリノーロ Le Cupole di Trinoro (イタリア・トスカーナ産・赤ワイン)
- 出版社/メーカー: トリノーロ
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リチャード・カーショウ・ワインズ『エルギン シラー クローナル・セレクション2015』
生産国 | 品種 |
---|---|
南アフリカ | シラー100% |
じつは、南アフリカは管理人も注目しているワイン産地のひとつ。これまでコスパのいいワインの代名詞だったチリやアメリカのワインが少しずつ高くなってきたことで、「南アフリカのワインって安くておいしいのが多いぞ」とひそかに話題になっているのです。
いわゆる新世界、ニューワールドに分類される南アフリカですが、デイリークラスのワインはもちろんのこと、5,000円前後のちょっとお高いワインもかなりおいしくなっています。管理人は南アの高級クラスは初めて飲みましたが、旧世界のワインだったら10,000円から12,000円はしてもおかしくないレベルだと感じました。
一般的に、新世界は天気がいいため果実がよく熟し、果実香や果実味がたっぷりとしたワインに仕上がるかわりに酸は少なくなります。しかし、エルギン シラー クローナル・セレクションはワインの酸をよりまろやかにするマロラクティック発酵(M.L.F)という製法を取っているため、新世界のワインとは思えないほどきれいな酸とバランスのよさを持っているのです。
豊かな果実味と黒胡椒の香りが特徴的なシラーというぶどうの香りがダイレクトに立ち上ってきて、文句なくストレートにおいしいワインでした。「オーパス・ワン」など、新世界のワインでもめちゃくちゃ高騰しているものが増えてきているので、ひとつふたつ上のグレードのワインを飲んでみたい人は、南アフリカの5,000円クラスを漁ってみましょう。
リチャード・カーショウ・ワインズ エルギン シラー クローナル・セレクション 2014 南アフリカ産赤ワイン
- 出版社/メーカー: リチャード・カーショウ・ワインズ
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白ワイン
ヴァイングート・テッシュ『ディープ・ブルー2017』
生産国 | 品種 |
---|---|
ドイツ | ピノ・ノワール |
スパークリングやクレマン、シャンパンに白ワインなどもいろいろ試飲しましたが、とくにおすすめしたい!と感じたのがこちらのディープ・ブルー。
一般的に、白ワインは皮の色も緑がかった「白ぶどう」で造られることが多いです。ピノ・ノワールはフランスを中心に基本的には赤ワイン用のぶどうとして扱われており、スパークリングで利用することもありますが、ピノ・ノワールの白ワインはそれほど多くありません。
しかも、フランスの北部と隣接していて非常に寒いドイツでは、寒さに強い伝統的な甘口ワインを数多く造っています。ドイツにおけるワインのランク付けも、「どれだけ甘いか」で決めているくらい、甘口ワインの多い国なのです。そんななかで、ヴァイングート・テッシュのオーナーはあえて辛口ワインだけを造っています。
もともと、ヴァイングート・テッシュは地元で300年の歴史を持つ伝統的なワイナリー。しかし、1997年に先代からあとを継いだ現当主のマルティン・テッシュ氏は、「歴史など知ったことか」とそれまで植えていたワインのほとんどを全部引っこ抜き、「リースリング」と「ピノ・ノワール」に植え替えてしまったのです。
ワイン造りのスタイルとしては、土地ごとの特性を素直にエレガントに反映することにこだわってます。土地の特性を活かすために、酸が豊かで地質の影響を受けやすいリースリングとピノ・ノワールだけを育てているわけです。
物珍しさで試飲させてもらいましたが、リースリングに近いきれいな白ワインでした。しかし、リースリングよりも酸が弱いため、ドイツやアルザスの酸っぱいワインが苦手な人ならきっと気に入るでしょう。香りもふくよかで嫌味がなく、一口目よりも二口目のほうがおいしく感じます。新世界など、濃ゆうま系のワインは最初こそおいしくても、度数も高くて主張も強いため飲み飽きてしまったり、飲み疲れてしまったりしますが、ディープ・ブルーは飲み飽きる心配もありません。
同じワイナリーが手がけるリースリングはもっとおいしいという話をスタッフの人から窺ったので、機会があったらぜひ飲んでみたいと思います。価格も2,650円と割と手を出しやすい価格帯なので、気になったらぜひ飲んでみてください。
ワイン 白ワイン 2016年 ディープ・ブルー・トロッケン / ヴァイング−ト・テッシュ 750ml
- ジャンル: ビール・洋酒 > ワイン > その他の国 > 白
- ショップ: ワイン通販 エノテカ楽天市場店
- 価格: 2,862円
モトックスの試飲会はお土産ももらえる
今回はモトックス主催のワインイベントでしたが、試飲会の多くは同じ流れで進みます。イベント終了まで、ひたすら「試飲してグラスを洗って試飲して」の繰り返しです。
会場内にはお口のなかをリセットするためのバケットや水もたくさん用意されているので、試飲会に参加するときは飲み過ぎ・酔い過ぎに注意しましょう。
ちなみに、モトックスワールドワインフェスティバルでは、受け付けでもらえる資料についていアンケートに答えると、お土産でワインを1本もらえます。
中身は、試飲会に参加した人のお楽しみ。今回のお土産は、フランス産の白ワインでした。1本1,500円くらいのワインなので、実質1,500円で230種類のワインを楽しめた計算になります。
モトックス・ワールドワインフェスティバル福岡のまとめ
たった3,000円で230種類もの試飲ができて、しかもお土産までもらえるモトックス・ワールドワインフェスティバルは、ワイン初心者の試飲会デビューにおすすめのイベントです。当日券がないので事前にチケットを購入する必要はありますが、お土産としてワインももらえることを考えると、手間暇をかけてチケットを購入する価値はあります。
定期的に同じ会場で開催されるイベントですが、年度によって試飲できるワインもまったく違い、新しいブースも作られるため、試飲会に不慣れな人から上級者まで幅広く楽しめるでしょう。
ホテルで開催されるような大きな試飲会は、好みのワインを見つけたり、新しく入荷されるワイン情報をいちはやくゲットしたりするチャンスです。ワインが好きな人や、ワインに興味のある人なら絶対に楽しめるイベントなので、勇気を出して申し込んでみてください。
ワインの「旧世界と新世界」ってなに?どう違うの?両者の違いを解説
コンビニやスーパー、ネットのワインショップで飲みたいワインを選ぶとき、
「あれ、どのワインを選んだらいいんだろう」
と手を止めてしまったことがある人は多いはず。
それもそのはずで、世界には何十種類、地ぶどうなどを含めれば何百種類以上のぶどうがあって、さらに生産者や生産国の違うワインが何千種類と並んでいます。
ワインについて詳しい人でも、迷わず「これに決めた!」とはなかなか選べないものなのです。
実際、管理人もワインを買うときはめちゃくちゃネット等で調べてから購入することがほとんど。
ただ、大雑把にワインの傾向や違いを知っておけば、ワイン選びはぐっと楽になります。
今回は、ワイン選びに役立つ「旧世界と新世界の違い」を解説しました。
ワインには「旧世界」と「新世界」という分類がある
photo credit: Saundi Wilson Photography DSC01353 via photopin (license)
まずは、そもそも旧世界だの新世界だのって一体なんなんだというお話から。
旧世界ってなに?
ワインの世界では、ワインの産地を「旧世界」と「新世界」に分類することが多いです。
旧世界というのは、昔からワインを造っているヨーロッパ周辺。
とくに、フランス・イタリア・スペインの3カ国で造られたワインが「旧世界」に分類されます。
ワイン造りの歴史が長いため、ワインにまつわるエピソードが多かったり、超高級ワインが何種類もあったりする、全世界のワインラバーが憧れるワインです。
新世界ってなに?
新世界というのは、旧世界以外の場所で作られたワインのこと。
じつは、アメリカやカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、インド、ブラジルにチリなどでもワインは造られています。
人件費や土地代が安い新世界のワインは、価格がリーズナブルで種類も豊富。デイリーワインに最適です。
なかには旧世界のワイナリーで有名なワインの醸造家がワイン造りに協力していたり、実験的なワインを造っていたりすることもあります。
安くてもおいしいワインがごろごろ転がっている、おすすめのワイン生産国なのです。
ちなみに、新世界やニューワールドと呼ばれる地域のワイン造りは、旧世界で培われてきた醸造の知識や技術をお手本にしていることがほとんど。そのため、新世界のワインも、高級なワインになればなるほど、旧世界のものに近い味や香りに近づいていることが多くなります。
旧世界と新世界の違い
つぎは、旧世界と新世界の違いを見ていきましょう。
複雑な香りとしっかりした酸が特徴的な旧世界
フランス・イタリア・スペインなど、ヨーロッパの国々で造られる旧世界のワインが持つ特徴を簡単に説明すると、複雑な香りと豊かな酸です。
旧世界、とくにフランスでは、紀元前からワイン造りが行われていました。ワインに詳しくない人でもなんとなく名前を聞いたことのある5大シャトーもロマネ・コンティもフランスワイン。
膨大なノウハウと長年ワイン造りを続けてきたことでできた環境は、ほかの国だとそう簡単には再現できません。造り手の努力や試行錯誤、何百年と続くワイン生産地で培われてきたぶどうの育成環境などがあいまって、ぶどうで造ったワインなのにブルーベリーやいちご、チョコレート、タバコ、コーヒーなど複雑な香りのワインに仕上がります。
ぶどうの酸味を生むのは、昼夜の大きな寒暖差です。夜冷える地域だと、太陽の日差しがある時間帯の気温差でぶどうがストレスを受け、環境的なストレスに耐えるために酸や糖度を調整します。その点、たとえばフランスの首都であるパリですら、日本の最北端より寒いところにあります。全体的に冷涼な気候の多い旧世界では、酸の豊かなワインに仕上がりやすいのです。
すっきりしたワインを飲みたいとき、ワインについて勉強したいときは、旧世界のワインを選びましょう。
豊かな香りとアルコール度数の高さが特徴的な新世界
新世界で造られるワインの特徴は、果実味いっぱいの豊かな香りとアルコール度数の高さです。
新世界の多くは、ビジネスのため、よりよりワインを造るために「ぶどうの生育環境に適した場所」を選んでぶどう栽培をしています。ワイン用のぶどうを育てる上で、「寒暖の大きさ」はとても大切ですが、天候が荒れている地域だとワインはうまく収穫できません。
ぶどうは乾燥にも病気にも強い果樹ですが、収穫の時期に雨が降ると果皮が割れ、果汁が漏れ出て病気になってしまうからです。
そのため、新世界のワイン生産地は、温暖で雨が少ない地域がほとんど。暖かくて天気のよい土地では、果実がよく熟します。その結果、ぶどうの糖度も上がって果実の香りが強くなるのです。
また、ワインは果実のなかに含まれる糖分を酵母が食べ、二酸化炭素とアルコールに分解するという過程を経て嗜好品になります。ぶどうの糖度が高いと、酵母がたくさん糖分を食べてより多くのアルコールを生み出すため、新世界のワインはアルコール度数の高いものが多いです。
お手頃価格で手軽にワインを楽しみたいとき、「アルコール!」「甘い!」「果実味たっぷり!」といったわかりやすいワインを飲みたいときは、新世界のボトルを選ぶとよいでしょう。
ワイン造りのやり方も違う
じつは、旧世界と新世界ではワイン造りの方法も違います。ワイン造りの歴史が長く、天候もあまり安定していない旧世界では、ぶどうの出来不出来に差が出てもカバーできるように、複数のぶどうをセパージュ(ブレンドのこと。アッサンブラージュと呼ぶ場合も)してワインを造ります。
ブレンドするぶどうの種類は地域やワイナリーによって違いますが、フランスのボルドー地方なら3種類が一般的。たった数%違うぶどうを混ぜるだけで味や香りが大きく変わってしまうため、ブレンドではワインに対する知識や経験がものをいいます。
新世界では、造られるワインのほとんどが単一品種。つまり、カベルネ・ソーヴィニヨンならカベルネ100%、シャルドネならシャルドネ100%でワインを造ることが多いです。
使っているぶどうの種類が1つだけなので、新世界のワインは「そのぶどうが持つ本来の香り」がわかりやすくなっています。
気候やぶどうをセパージュするかどうかの違いが、旧世界と新世界の差を生んでいるのです。
とはいえ、旧世界も新世界も広いので、旧世界でも単一品種で造られているワインはたくさんあります。新世界でも複数のぶどうを混ぜ合わせた複雑なワインがあるため、両者の違いはあくまでも基本です。
まとめ
ワインは、一般的な量販店で手に入るものだけでも数えきれないほどの種類があります。ワインについてなにも知らない状態で、自分の好みに合う1本を見つけるのは難しいでしょう。
ただ、「香りの複雑なもの、酸のしっかりしたワイン」を飲みたいときは旧世界、「果実味豊かでアルコール度数の高いワイン」を飲みたいときは新世界という違いを知っていれば、ワイン選びがぐっと楽になります。
難しくてとっつきづらいイメージのあるワインですが、実際にはちょっとした違いを知っているだけで、ワイン選びに困ることはありません。大切なのは自分の好みに合うものを楽しむことなので、スーパーやワインショップで「どのワインにしようか」と悩んだときは、旧世界と新世界の違いを参考にしてみてください。