試飲会の悩みや疑問はこれで解決!ワインの試飲会に関するQ&A

試飲会 Q&A ワイン初心者

こんにちは。管理人のいろはにほへと(id:winenoiroha)です。

早速ですが、

「ブースに置いてあるワインって自分で注いでいいの?」
「写真を撮るときってひと言断ったほうがいい?」
「テーブルに置いてあるパンって少なくない?なんのためにあるの?」

ワインの試飲会って、謎や疑問の多いイベントだと思いませんか?

そこで今回は、これからワインの試飲会に参加しようと思っている人や、何度かワインイベントに参加したことがあるけど、勝手がよくわかっていないという人に向けて、試飲会のよくある悩みにお答えしていきます。

ワインイベント・試飲会の素朴な疑問と答えのまとめ

クエスチョン よくある疑問 なぜ?

Q.ワインのイベント情報ってどこで調べるの?

A.インポーターの公式サイトやまとめサイトで調べましょう

「試飲会に参加してみたいな」

と思った人が最初にぶつかる疑問が、「試飲会の情報ってどこで調べたらいいの?」です。

確かに、普段お店やレストランでワインを楽しんでいても、中々ワインイベントの情報って入ってきませんよね。

試飲会の多くは室内イベントですし、参加できる人数に上限があったり前売り券だけだったりするので、ちょっと参加しづらいです。

基本的に、ワインのイベント情報は、各イベントの主催をしているインポーター(ワインの輸入業者)の公式サイトで発表されています。

有名所では、全国展開している「モトックス」や「エノテカ」など。

※クリックすると公式サイトに移動します。

気に入ったワインを見つけたとき、ボトルの裏側に載っている輸入会社を調べてみるのもおすすめです。

インポーターの公式サイトをブックマークしておくと、各インポーターが主催する小さな試飲会情報もゲットできます。

ただ、忙しいのにインポーターの公式サイトに張り付いているわけにもいきませんよね。

そんなときは、

「地域名 ワイン イベント」
「地域名 ワイン 試飲会」

といったキーワードでネット検索してみましょう。

大きなワインイベントの情報なら、まとめサイトで見つかります。

とはいえ、まとめサイトも万能ではありません。

地方のワインショップやレストランが主催するような小さめのイベントだと、各レストランやワインバーの店舗、Facebookなどでイベントの告知をしていて、まとめサイトには載っていないこともしばしば。

大きなイベントはインポーターの公式サイトやまとめサイトでチェック
地元のワイン会や小さめの試飲会は個別に調べる

ようにすれば、いろいろなワインイベントに参加できます。

Q.ワインバーでイベントに誘われた!参加しても大丈夫?

A.マスターに話を聞いて、雰囲気が合いそうなら大丈夫

ワインバーで飲んでいると、お客さんやソムリエ、マスターと仲良くなってワインイベント等に誘われることもあるでしょう。

ただ、知らない人が主催する知らないイベントって不安ですよね。

参加するかどうか迷ったときは、

きちんとしたイベントなのか
相手を信頼できるか

で判断しましょう。

誘ってきた相手とそれほど仲良くない、またはワイン好きが集まって開く趣味のワイン会などは、相手を信頼できるまで参加を避けたほうが無難です。

インポーターやワインの生産者、ワインショップ等が主催する小規模なイベントなら、安心して参加できます。

ワインバーのマスター等にイベントの雰囲気を聞いてみたり、スマホでイベント情報を調べたりして、信頼できそうだったら参加してみましょう。

Q.試飲会のワインって勝手に注いで飲んじゃいけないの?

A.勝手に注いじゃダメ!スタッフに注いでもらいましょう

試飲会で人気のブースだと、ほかのお客さんがブースのスタッフに話しかけていて、「これを飲みたいです」と話しかけられない場合もあります。

そんな状況でも、ブースに置いてある試飲用のワインを勝手に取って、自分で注いではいけません。

ワインをこぼしたり、ほかの参加者の服を汚してしまったり、グラスを割ったりしたら大変です。

ブースのスタッフが手を離せない状況だったら、スタッフの手があくまで待つか、一旦べつのブースへ足を運んでワインの試飲を楽しみましょう。

ちなみに、「許可なくワインボトルを触ってはいけない」のは、ワインバーやレストランでも同じです。

高級ワインだと、ボトルを手にとって揺らすことで、ワインの底に沈殿させている「おり(タンニンなどが結晶化したもの)」が舞ってワインが濁ってしまうこともあります。

ボトルで注文したものはべつとして、グラスワインのボトルはスタッフに許可を取ってから触りましょう。

Q.当日「これだけは気をつけるべき」っていう注意点は?

A.泥酔厳禁!イベントを楽しみましょう

こちらの記事でも解説していますが、ワインのイベントや試飲会に参加するとき、一番大切なのは泥酔しないこと。

ワインは、香りや見た目、味などをさまざまな角度から楽しめる飲み物です。

ビールのように喉ごし重視で流し込むようなものもありますが、試飲会で提供されているワインは、各インポーターが香りや味に自信を持っている銘柄ばかり。

自分の限界を越えて泥酔すると、ワインもイベントも楽しめませんし、周囲の人に迷惑をかけてしまいます。

香りや味を楽しまず、流し込むのはもったいないです。

せっかく試飲会に参加するなら、家に帰るまで楽しく過ごせるように気をつけましょう。

また、試飲して気に入らないワインがあったとしても、ワインの愚痴やよくない評価を口に出すのは避けるべき。

味覚や好みは人それぞれです。

あなたが嫌いだと感じたワインを、世界で一番好きな人もいます。

自分の好きなものをけなされたら、誰だってうれしいとは思いません。

好みと合わないワインと出会ったときは、吐器へ流したり、ワインの記録アプリ等にメモしたりしてすませましょう。

Q.持っていったほうが便利なアイテムってなにかある?

A.ワイングラスホルダーやコンパクトなカバンがあると便利です

ワインの試飲会は結構込みます。

最低でも、

ワイングラス(試飲用)
当日のパンフレット
吐器がわりの紙コップ

などを手で持って歩くので、荷物が多いと大変です。

ワイングラスを首から下げておける「ワイングラスホルダー」や、邪魔にならないコンパクトなバッグがあると、手をあけておけるのでより楽にイベントを楽しめます。

試飲会に持っていきたいおすすめアイテムは、こちらの記事で詳しく紹介しているので、気になる人はぜひ覗いてみてください。

Q.同じグラスを使いまわしたらワインが混ざっちゃうんじゃない?

A.会場に置いてある水でワイングラスをこまめにゆすげば大丈夫

試飲会では、一人でひとつのグラスをずっと使います。

例えば、味も香りも濃いスペインのテンプラリーニョ(赤ワイン)を飲んだあとに、繊細でしゅわしゅわしているシャンパンを同じグラスに注いだら、色も味も香りも混ざってしまいますよね。

こんな状態では、せっかくのワインも楽しめません。

でも、ある程度しっかりしたワインイベントなら、ワイングラスをゆすぐための水を会場に置いています。

たいていの場合会場内のテーブルに水の入ったボトルやピッチャー、ポット等が置いてあるので、なにか試飲をしたあとは、グラスに水を注いでリセットしましょう。

グラスをゆすいだ水は、ワイン同様会場内の吐器に捨ててOKです。

Q.試飲会のグラスってお持ち帰りOKなの?

A.基本的には帰るときに返却します

「試飲に使ったグラスはお持ち帰りください」

原則、ワイングラスはレンタルです。

受付の近くにグラスの回収場所等が用意されていることが多いので、間違って持って帰らないように返却してから帰りましょう。

ただ、なかには試飲会の受付時にもらったワイングラスを、お土産としてもらえる場合もあります。

グラスをもらえるイベントは、必ず「お土産なので持ち帰っても大丈夫」という説明をしてくれるので、間違えて持って帰ってしまう心配はありません。

Q.ワインの写真を撮りたいんだけど、ひと言断ったほうがいい?

A.マナーとしてひと言断ってから写真を撮りましょう

ワインの記録アプリなどを使っていたり、とくにおいしかったワインを記録しておきたかったりする場合、ワインボトルやワインの説明の写真を撮りたくなりますよね。

でも、できれば無言で撮影するのではなく、スタッフにひと言断ってから写真を撮りたいところです。

「写真を撮っても大丈夫ですか?」と尋ねて、断られることはまずありません。

むしろ、ひと言断っておくだけでワインのラベルがよく見える角度に調整してくれたり、奥のほうにあるボトルをこちら側に並べてくれたりするので、きれいな写真を撮ることができます。

なお、いい写真を撮ろうとブースのまえを長時間独占したり、ボトルを勝手にブース以外の場所へ持っていくのはNGです。

各ブースに置いてあるボトルを、撮るようにしましょう。

ちなみに、おすすめのワインアプリはこちらで紹介しています。

Q.ワインに詳しくないけど問題ない?

A.試飲会はワインに詳しくなくても楽しめます

「ワインに詳しい人ばかりくるだろうし、自分が参加しちゃいけない気がする」と、試飲会に参加するのをためらう人は少なくありません。

でも、ワイン会やワインイベントにワインの知識は不要です。

試飲会は、ワインのうんちくを語る場所ではありません。

ワインについてなにひとつ知らなくても、自分と相性のいいワイン、おいしいと感じるワインと出会えたらそれでOKなのです。

ワインに詳しくない人にとって、試飲会は自分の好きなワインを見つけたり、ワインを好きになったりするための場所。

ワインに詳しい人は、自分なりの経験や知識で、初心者の頃とは違うワインの楽しみ方ができるだけ。

知識の有無で優劣なんてありませんし、ほかの参加者はワインを試飲したり、一緒に参加した人と喋ったりするのに夢中です。

おいしいと思ったワインを見つけたら、ブースに立っているスタッフに「これってどんなワインなんですか?」「似たような味のワインってほかになにがありますか?」と聞いてみましょう。

Q.気に入ったワインばっかり飲んでもいい?

A.もちろん大丈夫。でも、せっかくなら違うワインも試しましょう

とくにお気に入りのワインを見つけたら、同じワインを何度か試飲しても構いません。

ワインは、栓を抜いてから空気に触れると、少しずつ酸化して香りや味わいが変わっていく飲み物です。

まったく同じワインでも、封を切った直後と試飲会の終了直前に飲むと、少し違う味を楽しめます。

ただ、せっかくの機会です。

同じ銘柄のワインばかりではなく、いろいろな種類のワインを試してみましょう。

例えば、気に入ったワインと同じ国のワイン、同じぶどうのワイン、同じ造り手のワインなどを探してみると、新しいお気に入りワインが見つかるかもしれません。

いくつか飲み比べてみたら、「自分はこういう方向性のワインが好きなんだな」という好みも把握できるようになります。

自分の好みさえわかっていれば、ワインショップでワインを買うとき、「どれを買ったらいいんだろう」と困ることはありません。

試飲会によっては、まったく同じ造り手が同じぶどうで仕込んだ、ヴィンテージ違いのボトルを試飲できる場合もあります。

同じワインでも造られた年が違うとどういう差があるのか、なども試してみると楽しいですよ。

Q.テーブルに置いてあるパンってなんなの?

A.お口のなかをリセットするためのおつまみです

ワインの試飲会では、会場内にちょっとしたおつまみが置いてあることが多いです。

一番メジャーなのは、フランスパンなどのパン。

パンやおつまみは定期的に補充されるので、置いてあるものは好きに食べてしまって構いません。

ただ、会場内に置いてあるパンは、基本的にお腹を満たすものというより、口のなかをリセットするためのもの。

フランスパンのように固いパンをよく噛んで食べると、唾液がたくさん出ます。

唾液とシンプルなパンの味わいで、ワインばかり楽しんで疲れている嗅覚や味覚をリセットできるのです。

適度にパンを食べながら試飲をすると、ワインごとの特徴を楽しむことができます。

まとめ

参加したことがない人も、何度か参加したことも、意外と知らないことの多い試飲会の謎。

今回は、ワインイベントや試飲会で意外と説明してもらえない素朴な疑問に答えました。

とはいえ、ワインの試飲会はワインを好きになったり、好きになったワインをもっと楽しむためのイベントです。

知識がなくても十分楽しめるので、機会があればぜひ一度近所のワインイベントに参加してみてください。