ワイン初心者が知っておきたいおすすめワイングッズまとめ

ワイングッズまとめ ワイン初心者 おすすめ

ソムリエナイフやワインセラーなどのワイングッズを揃えると、お家ワインをもっと深く楽しめるようになります。ただ、ワイン初心者の場合、どういうワイングッズがあるのか、ワイングッズをどうやって使えばいいのかわからないこともしばしば。

そこで、今回はワイン初心者に知ってほしいおすすめのワイングッズをまとめました。

こんなワイングッズがあるんだ
持っていたら便利そうだな

と思うアイテムを見つけたら、ぜひ試してみてくださいね。

ワイングラス

by カエレバ

ワインは、「香り」を楽しむ飲み物です。そんなワインの魅力を引き出すためにひとつは持っておいて欲しいのが、ワイン用のワイングラス。

じつは、まったく同じワインでも、大きさや形の違うグラスで飲み比べると、飲んだときの印象が大きく変わります。たとえば、大ぶりのコップとワイングラスくらい形の違うものだと、はっきりいって別物です。

また、ワインの熟成具合や使われているぶどうの品種によっても適切なワイングラスの形状は変わります。そのため、ワイン好きは「これはすっきりした白ワイン用」「コクのある白ワインはこれ」「ボルドーはこのグラス」「ブルゴーニュならこのグラスが最高」と何種類も持っていることだって珍しくありません。

ただ、最初からぶどう品種やワインの特性ごとにグラスを買い揃えていたら、金銭的に大変です。ワイン初心者には、100円ショップのダイソーで販売されている「うすはりグラス」や、世界的なワイングラスメーカー「リーデル」のオヴァチュア・マグナムをおすすめします。

ワイン初心者向けのおすすめワイングラスについてもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事もご覧ください。

ワインオープナー

by カエレバ

ワインを開けて飲むために必要な道具です。新世界のワインを中心に、ペットボトルと同じようにキャップをひねって開けられる「スクリューキャップ」タイプのワインもたくさんありますが、ワインには「コルク」で栓をしてあるものが多いです。

持っていないとコルクを抜くのが大変なので、家でワインを楽しむならひとつは買っておきましょう。ちなみに、じつは意外といろいろな種類のワインオープナーが存在します。

各ワインオープナーの種類や、初心者におすすめのワインオープナーについて知りたい人は、こちらの記事をどうぞ。

フォイルカッター

by カエレバ

フォイルカッターは、ワインの瓶口を覆っている「シール(フォイルと呼ぶことも)を取り除くためのアイテムです。シールがついたままだとコルクをうまく抜けないため、ワインを抜栓するときはまずシールを外し、それからコルクを抜くことになります。

ただし、フォイルは熱を加えると一気に収縮する特殊なプラスチックや、薄く伸ばしたアルミニウム製。ワインの瓶口にぴったりくっついているため、お菓子のパッケージのように手で破いたりハサミで切ったりすることはできません。

シールを切るためのナイフがついているソムリエナイフはともかく、ウイング型やスクリュープル型のワインオープナーだとシールを外せないので、別途フォイルカッターを用意する必要があります。

ちなみに、かなり慣れている人でもない限り、ソムリエナイフでシールを外すよりもフォイルカッターを使ったほうが切り口はきれいです。切れ味の鈍ったソムリエナイフを使っている場合も、ひとつ持っていると役立ちます。

ワインクーラー

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ワインクーラーは、氷水を入れてワインを冷やすためのアイテム。アクリルなど軽くて透明で頑丈な素材のものもあれば、熱伝導率のいい金属製のクーラーもあります。

白ワインやスパークリングワインは冷やして飲むとおいしいです。夏場にワインを飲むとき、活躍してくれるでしょう。

ちなみに、上記画像のように氷水を入れてワインを冷やすタイプだけでなく、

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冷凍庫で冷やした保冷剤でワインを包み込み、ボトルごとに冷やすタイプもあります。

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あとで紹介するカラフェ・デキャンタとも似ていますが、内部の凹部分に氷を入れて冷やせるタイプもおしゃれです。居酒屋などによく置いてあります。氷を入れておけるタイプのワインクーラーは、ワインだけでなくジュースや日本酒なども冷やせて便利です。

氷水で満たす桶型のワインクーラーと違って、結露が控えめなのもおすすめのポイント。

ワインセラー

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ワインにはまって色々なワインを飲みたくなると、欲しくなるのがこちらのワインセラーです。容量はたくさんあって、1本入りのものから1台で100本以上保管できる大きなセラーまで、よりどりみどり。画像のワインセラーは、最大30本入りサイズとなっています。

自宅にワインセラーって贅沢じゃない?

と思うかもしれませんが、安いものなら1万円台で12本入りのセラーを購入可能。電気代もそれほど高くありません。いつも常温で放置したワインを飲むというのもひとつの手ですが、1万円ちょっとで24時間いつでも飲み頃に冷えたワインを楽しめると考えれば、ワインセラーのコスパは抜群です。

ちなみに、ワインにはまってセラーを買った人の大半が「もっと大きなサイズのセラーを買っておけばよかった」と思います。実際、管理人も初めてセラーを買って、数ヶ月で「もっと大きいのが欲しいな」と思いました。セラーを買うと、ネット販売でお得なセットワインを購入したり、セールで安くなっているワインをたくさん買い込んだりできるようになるので、思ったよりすぐにセラーが足りなくなってしまうのです。とくに、正月は福袋でお得なワインを複数購入するため、一瞬でセラーが満杯になってしまいます。

自宅の冷蔵庫や冷暗所にワインを置ききれなくなったら、買い時です。

ワインセーバー・ワインストッパー

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ワインを開けても、強くないから丸々1本なんて飲みきれない

というときに活躍してくれるのが、ワインセーバー・ワインストッパーと呼ばれるアイテムです。瓶口にきゅぽっとはめ、ポンプ等で空気を抜いて真空状態にするタイプをはじめ、テコの原理で瓶にふたをするタイプ、酸素のかわりに味も香りもしない窒素ガスを注入してワインを守るタイプなど種類もさまざま。

ワインは、一度開けると空気に触れた部分から酸化が進み、風味が変わってしまいます。時間とともに変化する味わいを楽しめるのもワインの醍醐味ですが、あまりにも長く置いておくと、アルコールが揮発してワインビネガーのような状態になってしまうことも。開けっぱなしのまま2日程度で飲みきってしまうならとくに影響はありませんが、「土日しか飲めないから来週までワインを置いておきたい」といった場合は、酸素の出入りをシャットアウトできるワインセーバー・ワインストッパーが必須です。

シャンパンセーバー

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シャンパンやスパークリングは炭酸入りの飲み物なので、しっかりと密閉できる構造のワインセーバーを使わないと、ガス圧でストッパーが外れてしまいます。そのため、シャンパンやスパークリング用のワインセーバー・ストッパーは、スティルワイン用のものより大きくて頑丈なものが多いです。

ちなみに、一般的なスパークリングのガス圧は、大体2.8気圧から4.5気圧。フランス・シャンパーニュ地方で造られる「シャンパン」やスペインの「カヴァ」など、瓶内二次発酵という製法で造られるスパークリングワインは、最大で5.5気圧ほどになります。

市販の炭酸水のガス気圧が3気圧前後、頑丈なペットボトル入り炭酸飲料のガス気圧がおおよそ4気圧なので、スパークリングワインは意外と炭酸が強いです。

カラフェ・デキャンタ

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開けたワインを移し替えるために使う容器のこと。「カラフェ」や「デキャンタ」の2種類があります。上記の画像は「カラフェ」と呼ばれるタイプのもの。カラフェもデキャンタも、「ワインを移し替えることでワインをたくさん空気に触れさせ、酸化をうながす」ためのアイテムです。

うまく使うと、若くてタンニンがギシギシしている赤ワインや、開けたばかりで香りがあまり広がってこないワインを一気に飲み頃へ持っていくことができます。

なお、カラフェというのは「水差し」を意味するフランス語。基本的には、上の画像のように縦長の形をしているものがほとんど。

一方、デキャンタは下の画像のように少し変わった形をしているものが多いです。

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どうしてデキャンタとカラフェは形が違うのかというと、同じような容器でも目的が違うから。デキャンタは、ワインを空気に触れさせるだけでなく、古いワインの瓶底に溜まってしまう「澱(おり):ワインに含まれる成分が固まったもの」を取り除くために使います。香りが逃げないように口のすぼまった形状をしており、フタがついていることも多いです。逆に、カラフェはワインを空気に触れさせることだけが目的なので、口が大きく開いていますし、ふたもついていません。

若いワインを開かせたいとき、高くて熟成したワインを飲むときに使うアイテムですが、カラフェにワインを移し替えると写真映えするので、おしゃれにワインを楽しみたいならぜひ持っておきたいアイテムです。

ワインバッグ

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出先でワインを購入したり、プレゼントでワインをもらったり、はたまたワイン会や誰かのプレゼントでワインを持っていったりする場合、あると助かるのがワインバッグ。

名前の通り、ワインを持ち運ぶための袋です。麻などでできた柔らかいものもあれば、保冷剤つきでワインを冷やしながら持ち運べるもの、紙袋などもあってバリエーション豊富です。

ワインショップ等だとワイン専用の手提げ袋を置いていることもありますが、スーパーやコンビニでは基本的に買ったワインをレジ袋に入れて持ち帰ることになります。横幅が広くて伸びやすいレジ袋は、ワインを不必要に揺らしてしまったり、ワインの重みで底が抜けてしまったりするのであまりおすすめできません。

その点、ワインバッグならワインをがっちり梱包して持ち運べます。小さく畳んでカバンに忍ばせておけばコンパクトで場所も取りません。「ワインとお弁当」など、買った商品によっては違う袋で持ち帰りたい場合もあるので、好きなデザインのワインバッグをひとつ準備しておきましょう。

ラップワインサーバー・ポアラー

by カエレバ

ワインを注ぐとき、

あっ、ワインが垂れてしまった!

なんて経験をしたことはありませんか?ワインボトルの瓶口は円形なので、普通にワインを注ぐとどうしても瓶口からラベルのほうへワインが垂れてしまいます。放置しているとラベルも汚れてしまいますし、おかわりするとき手にワインがついてしまうので、できることなら液垂れは予防したいですよね。

そんなときに役立つワイングッズが、「ワインラップサーバー」と「ポアラー」です。ワインを注いだときに垂れてしまうのは、ワインの出口がなだらかな円形になっているため。もっと注ぎ口がとがっていたり、細くなっていたりすれば、液垂れを最小限に抑えられます。

ワインラップサーバーは、ポリエステル等を使った弾力のある薄いフィルム。くるくる丸めて瓶口へ差し込むと、

こんな感じで液垂れすることなくワインを注げるようになるのです。短時間で何度もワインを注ぐ場所、試飲会などで使用されていることも。

ポアラーも、構造としては同じです。ただ、ポアラーの場合はプラスチック等で作られていて、瓶口に突っ込むだけですぐに利用できます。ワインより、どちらかというとバーや居酒屋でカクテル用のリキュールに使われていることが多いです。種類によっては、「大体30ml」など、毎回同じ量を注げるタイプのポアラーもあるので、飲み過ぎを防ぎたい場合はポアラーを使ってみましょう。

ちなみに、管理人はワインラップサーバーを愛用しています。金額的にはどちらも安くておすすめですが、ワインラップサーバーのほうが洗いやすくて衛生的に使えますし、見た目もおしゃれだからです。

温度計

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ワインについて調べていると、よく「赤ワインの飲み頃は12度から20度」「白ワインは8度から10度くらいがおいしい」「スパークリングは8度以下がベスト」といった温度の話が出てきます。

たいていの人はワインを飲むときの温度なんて深く気にしないと思いますが、ちょっと凝り性な人だと、「いま飲んでいるこのワイン、何度なんだろう」「温度を変えてみたらどんなふうに変わるのかな」と気になってしまうものですよね。

そんなとき、ワイン用の温度計があるとワインの温度を正確に計ることができます。上のように直接ワインに突っ込んで温度を測るタイプだけでなく、

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赤外線を使って、ワインに触れることなく温度を計れる商品も。ワインボトルに巻きつけておけば、なんとなく温度を把握できる、

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こういう商品もあります。ボトルにはめるタイプの温度計は、ワインを冷蔵庫やワインクーラーで冷やすとき、「いま何度くらいかな?」と飲み頃をチェックするのに便利です。

ワインラック

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ワインセラーを買うのはちょっとな*」
でもワインを縦置きしてると不安定だし邪魔**」

という人におすすめしたいのが、ワインラック。ワインラックを使えば、重くてかさばるワインボトルを一箇所にまとめて置いておけます。温度変化に強い濃いめの赤ワインであれば、直射日光さえ当てなければそう簡単には劣化しないので、セラーを置く場所を用意できない場合にもおすすめ。

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インテリア感覚で1本置きできるタイプもあります。

ワイングラスホルダー

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ワイングラスは、意外と大きくて割れやすいです。かといって、きちんと乾かさずに保管しておくと、すぐに水垢がついたりくもったりしてしまいます。日常的にワインを飲むご家庭だと、洗ったワイングラスが邪魔でお皿やお茶碗を乾かす場所がない、なんてお問題も。

そこで役立つのが、ワイングラスホルダーです。ネジ止め式のものもありますが、キッチン上部の収納や棚板などに差し込んで固定するタイプなら、面倒な工事や作業もなく一瞬でグラス掛けを用意できます

洗ったグラスをグラスホルダーに吊っておけば、立てて置いておくよりも早く乾きますし、場所も取りません。サイズは商品によっていろいろあるので、ご自宅のキッチンやリビングに合わせて使い勝手のよいものを選びましょう。

ワインラベルの記録用グッズ

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大切な人からいただいたワインや、滅多に飲めない高級ワイン、おいしくてたまらないワインを飲んだとき、「飲んだワインのラベルを残しておきたい」と思うことがあります。

ただ、ワインのラベル(エチケット)はかなり頑丈に貼り付いているので、素手できれいに剥がすのは難しいです。しかし、ワインのラベルを剥がすための商品を使えば話は別。粘着式のシートを貼り付け、ラベルの表面を剥がし取る「ラベルコレクター」などのアイテムを使えば、手元に残しておきたいワインのラベルを簡単に保存できます。

飲みきったワインボトルを置いておくのは難しくても、ペラペラのラベルだけならたくさん取っておけるので、ワインの記録を取りたい人はぜひ一度使ってみましょう。

ちなみに、ある程度ラベルの数が溜まってきたら、

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こういったバインダーを購入するのもおすすめです。

まとめ

ワイングッズは、種類も豊富で商品数も多いので、デザインや機能性に合わせて好きなものを選べます。ただ、ワインを楽しむ上で必需品となるのは、

ワイングラス
ワインオープナー
ワインセーバー・ストッパー

くらいのもの。その他のアイテムは、必要になったりどうしても欲しくなったりしたときに少しずつ買い足していけば、十分です。最初からすべてのワイングッズを集める必要はありません。まずは、ワインの香りを楽しめるグラスと、コルクを抜くために必要なオープナー、飲み残したワインを保管するために使うワインセーバーを用意して、お家ワインを楽しんでください。