ワイン初心者向け!使い方は?名前は?ワインオープナーの種類を解説
スクリューキャップではなく、コルクで栓をしてあるワインを開ける場合、「ワインオープナー」というワイングッズが必要です。ただ、ワインオープナーといったって形も値段もさまざまななので、どれを選べばいいのかわかりませんよね。
そこで今回は、代表的なワインオープナーの種類や使い方、ワイン初心者向けのおすすめワインオープナーをご紹介します。
- ワインオープナーの基本!ソムリエナイフ
- テコの力で女性に優しい!ウイング型
- 使いやすくて失敗もなし!スクリュープル型
- 古酒好きの必須アイテム!はさみ型
- シンプルだけど使いにくい!コルクスクリュー型
- 面倒くさがりさん必見!電動ワインオープナー
- コルクを抜かずにワインを注ぐ!?驚きの新技術・コラヴァン
- まとめ
ワインオープナーの基本!ソムリエナイフ
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ワインバーやワインを扱うドラマ・漫画等でもよく登場するのがこのタイプ。スクリュー式のコルク抜きと、キャップシール(コルクやワインボトルの口を汚れから守るためのシール)を外すためのナイフ、瓶口にひっかけてコルクを引っこ抜くためのヒンジがついています。
折りたたんでおけばコンパクトで場所を取らず、間違えて踏んでしまっても怪我をする心配がないため安心です。じつは意外と便利なグッズで、ワインを開けるだけでなく、一般的な栓抜きとしても使えます。
慣れるまで少し扱うのが難しいものの、ソムリエナイフでさっとワインを開けられるようになるとスマートです。
ソムリエナイフの分類を解説
ソムリエナイフには、
○ハンドル(握り)部分が金属のもの、ローズウッドや黒檀などの木材を使っているもの
○ナイフがギザギザ刃のもの、包丁のようなストレート刃のもの
○ヒンジが二段になっているもの(ダブルアクション)と、一段式のもの(シングルアクション)
といった違いがあります。安いものは1,000円前後で売っていますが、「シャトー・ラギオール」というプロ御用達のソムリエナイフになると、1本2万円前後することも。
ただ、実用性を重視するなら1,000円前後のソムリエナイフで十分です。高級品になると「木製のハンドルにストレート刃、シングルアクション」のものが増えてきますが、握りに関しては完全に好みの問題に過ぎません。
ワインオープナーとしての使いやすさも、
ギザギザ刃 > ストレート刃
ダブルアクション > シングルアクション
です。1,000円クラスのソムリエナイフは、ほとんどが「ハンドルが金属でギザギザ刃・ダブルアクション」なので、どれを買っても大丈夫。ただし、100円ショップのソムリエナイフは切れ味が悪く、スクリュー部分がすぐに曲がってしまうため、おすすめできません。
ネットや近所のワインショップ等で、安いソムリエナイフを購入しましょう。
テコの力で女性に優しい!ウイング型
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テコの原理を使ったワインオープナー。ワインの瓶口に当てて、上部のハンドルを回します。コルクにスクリューが十分入ると、横についている羽部分が上がってくるので、あとは上がったウイングを引き下げるだけ。テコの力で、コルクがスポンと抜け出るという仕組みです。
きれいにワインを抜栓できるようになるまで慣れが必要なソムリエナイフと違って、ワイン初心者や女性でも簡単にワインを開けられます。
ソムリエナイフよりもゴツくて大きいので、キッチンやリビングに置いておくとちょっと邪魔かもしれません。
使いやすくて失敗もなし!スクリュープル型
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手動でワインを抜栓する場合、一番失敗も少なくて簡単なのがご覧のスクリュープルタイプ。ワインの瓶口にあて、ハンドルをひたすら回すだけできれいにコルクを抜くことができます。
基本的に樹脂製で金属パーツが少ないので、ウイング型のワインオープナーより少し軽いのもうれしいポイント。
「ソムリエナイフってちょっと面倒くさそう」
と思う人には、1,500円以下で手に入る手頃なスクリュープル型をおすすめします。
古酒好きの必須アイテム!はさみ型
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長さの異なる2枚のブレードを瓶口へ差し込んで、グリグリと回しながらコルクを引き抜く伝統的なコルク抜き。このタイプのコルク抜きは、かなり扱いが難しいので初心者にはおすすめできません。
ただ、古いワイン、いわゆる古酒と呼ばれるワインは、長年の熟成でコルクが劣化してしまっており、コルクにスクリューを突き刺すソムリエナイフやスクリュープル型のワインオープナーでは抜栓できないことも多いです。最悪の場合、コルクがボロボロ崩れてしまい、瓶の内側にポチャン!と落ちてしまうことも。
でも、ハサミタイプのワインオープナーがあると、コルクを崩さず抜栓できます。使うのは難しいですが、とくに古酒を好んで飲む場合は、ぜひ1本持っておきたいワイングッズです。
シンプルだけど使いにくい!コルクスクリュー型
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今回ご紹介するワインオープナーのなかで、一番使いにくいのがこのタイプ。見た目の通り、ワインのコルクにザクッと突き刺してグリグリねじり、コルクを抜きます。若いワインなど、コルクが固くて詰まっているワインだと抜栓できますが、正直にいって使っている人はほとんどいません。
安いものなら100円台で手に入るので、どうしても使ってみたいという人は、試しに購入してみるといいでしょう。
面倒くさがりさん必見!電動ワインオープナー
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ワインボトルに瓶口に当てて、ボタンを押すだけでコルクを抜いてくれる、電動式のワインオープナー。
「ワインを飲むまえにあれこれ準備するのが面倒くさい」
「極限まで楽をしたい」
という人におすすめのアイテムです。コルクにスクリューの先端を突き刺してボタンを押すだけなので、めちゃくちゃ楽。見た目もおしゃれだから、飾っていてもインテリアの邪魔になりません。
電池さえ定期的に交換すれば長く使えるので、面倒くさがりの人や事情があって握力弱めの人は、ぜひ一度試してみてください。
コルクを抜かずにワインを注ぐ!?驚きの新技術・コラヴァン
ワインアクセサリークリエイション
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コラヴァン(Coravin)は、ストローのような針をコルクの上から突き刺し、コルクを抜かずに中身のワインを吸い上げて注げるようにしてしまうという新技術のアイテムです。
ニードルを刺したらトリガーを引くだけでワインを注げるので、かなり便利。ワインを飲むときの問題点として、「コルクを抜いてしまうとワインが空気に触れ、酸化して味や香りが変わってしまう」というものがあります。
その点、コラヴァンはワインを吸い上げると同時に窒素ガスを注入することで、ワインの酸化を防いでくれるのです。天然コルクなら、ニードルを抜けば自然と穴がふさがるため、ワインをほぼ未開封状態のままちょこちょこ飲んで楽しめます。
長期熟成させているけど、いつ飲み頃がくるのかわからない高級ワインなどを持っている場合、コラヴァンがあると「少しだけ飲んで飲み頃をチェックする」ことができるので便利です。
ただし、酸化防止用の窒素ガスは交換式なので、維持費がかかります。並行輸入品でも4万円前後するため、ここまでに紹介してきたワインオープナーに比べるとお得感は薄めです。
まとめ
「コルクを抜くところからスタイリッシュに楽しみたい」人はソムリエナイフ。 「簡単で便利なオープナーがほしい」人にはスクリュープル型のワインオープナー。「とにかく楽なのが一番」な人には電動式のワインオープナーをおすすめします。
また、古酒好きでコルクのもろいワインをよく飲む人は、「はさみ型」のワインオープナーを持っていると便利です。
なかには高いものもありますが、わざわざ高いものを使う必要はありません。コスパのいい商品でもコルクはスムーズに抜けます。デザインや使い方の気に入ったワインオープナーを用意して、「自宅でワインを開けて飲む」ことを楽しみましょう。